太宰がフョードルでフョードルが澁澤で澁澤が太宰で。2

暇人 ページ23

太「ねえ、もう十月だよ」

ド「そうですね……ってまたこのパターンですか！？」

澁「此処に筍ご飯は……無いか」

骸砦組、また喫茶店で雑談しています(暇人か)。



太「十月と云えば仮装招宴だよね。……何する？」

ド澁「「何もしない」」

綺麗に台詞が揃った。

太「悲しい人たちだねえ」

ド「良いですか太宰君。考えて下さい。
そもそも仮装招宴とは、現れる幽霊たちから身を守るため仮装をし、豊作を祈るものです」

太「うん」

澁「私は何度も死んだ身。太宰君はいつも身投げをし、フョードル君は何かこう……うん」

ド「うんって何ですか！？
……兎に角。そもそも仮装なんてしなくても、ぼく達は彼方側の住人に近いんですよ。多分」

太「うん……？」

太宰は疑問を抱いた。
何故彼らは、此処まで否定的なのだろうか？

太「成程……」

そして太宰は、腑に落ちた顔で頷くと、

太「つまり―――仮装が厭なのだね？」

悪魔の笑みを浮かべた。

澁「すまない、私は今から敦君と待ち合わせがあるからこれで―――」

ド「厭とかそういうことではなくて莫迦莫迦しいんですよ本当―――」

またもや同時に弁解をした。が、

太「よしよし、厭じゃないなら付き合ってあげよう！
今からド〇キ行こうド〇キ！きっと敦君も見たがってるよ！！」

澁「行こう」



そして、文豪ストレイドッグス迷ヰ犬怪奇譚の公式発表にいたる―――。

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