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「そうだ!もう一度、聞いても良い?」

「え…」

さくらが突然、ほのかに向かって問いかけた。

「あのとき、ちゃんと返事を聞けなかったから」

「あー、あの手紙の?」

さくらの言うことに付け足すように大弥が言った。

「星空ほのかさん。私…ううん。
私たちと友達になってくれませんか?…っ!」

そう声をかけたとき、さくらと大弥は
初めて彼女の青色の瞳を見た。

とても綺麗なその瞳は隠しておくのが勿体ないほど
透き通った青色をしていた。

例えるなら、それは雲ひとつない
綺麗な、綺麗な、青空。

「どう、かな?」

すぐに大弥は彼女の瞳の色について考えるのをやめ、
彼女に問いかけた。

すると、

「わ、私は…転校が多いので、友達と呼べる人が
今まで、1人もいませんでした…
正直、私と友達になって良いことなんて
何も無いです…それでも、良いんですか…?」

一生懸命、彼女が出した答えに、さくらは

「お互いの利点のために一緒にいるのは
友達じゃないと思う。私は、ただ星空さんと
たわいのない話をして、思い出を作りたい。
私は私の意思で、あなたに声をかけたんだよ」

と、彼女の前に手を出した。

「友達の印に握手しよう?」

彼女は、その手と健水を交互に見た。

健水はほのかに優しく微笑んだ。

そして

「よろしく、お願いします…」

と、ほのかとさくらが握手をした。

彼女に生まれて初めてできた友達。

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星空宇宙(プロフ) - すぐ帰るとことか同じ過ぎる (2020年12月5日 21時) (レス) id: 4c7289b17b (このIDを非表示/違反報告)
星空宇宙(プロフ) - 今の私の現実と同じすぎて奏音ちゃんの表現力に鳥肌たったしめっちゃ跳び跳ねてる! (2020年12月4日 19時) (レス) id: 4c7289b17b (このIDを非表示/違反報告)
星空宇宙(プロフ) - 奏音ちゃんありがと( *´艸) (2020年12月4日 19時) (レス) id: 4c7289b17b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空井 奏音 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年12月4日 19時

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