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31、宙視点 ページ31

兄さんが麗王女を追いかけた後、
残された僕たちに何かできないかと考えていたら

来音「麗王女たちのとこへ王様を連れて行こう」

爽太郎「えっ、そんなこと、できますか?」

怜生「麗王女の名前を出せば
どうにかなるかもしれない」

こうしてる間にも
どうなっているかなんて、わからない。

早くしないと…

真咲「行こう。健水くんのためにも」



そうして、あの場が完成した。

王様「我が国の恥をさらして申し訳ない」

健水「いえ、そんなことは…」

王様は、とても難しい顔をされていた。

それは麗王女や僕たちも同じだった。

王様「麗は部屋で休みなさい。
お前たちは傷の手当を」

「はい」

麗「王様!」

麗王女は立ち去ろうとする王様を引き止めた。

王様「なんだ?」

麗「どうか、王妃様に寛大なお心を…」

ここまでされても彼女は王妃をかばった。

王様「だが王妃の横暴さは容認できん」

麗「ですが、どうか!どうか一度だけでも
お心を開いて王妃様と接してくださいませ。
そうすれば王妃様も…」

王様「王妃と分かり合うつもりは無い。
…あのような王妃は、ただの飾りで良いのだ」

麗「王様!」

王様「それ以上、何も言うな。麗…」

その目は、とても寂しく、悲しい目だった。

王様は、その場から立ち去り、僕や兄さんたちと
麗王女の召使いたちだけが残った。

「麗王女様、お部屋へ戻りましょう?」

麗「そなたたちは、下がれ…」

「ですが…」

麗「下がれ!」

今まで聞いた事のない麗王女の震えた大声。

怒りに震えた声?

いや、違う。

静かに涙を流す、麗王女の精一杯の声だった。

召使いたちは、それを察し、その場を離れた。

「麗王女様をお願いいたしします」

と静かに告げて。

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空井 奏音(プロフ) - あるぱかさん» コメントしていただけて、すごく嬉しいです(>_<)ありがとうございます!そんな風に言っていただけるとは…(TT)素敵な作品になるように頑張りますね! (2020年1月2日 19時) (レス) id: a2ac2c9dcc (このIDを非表示/違反報告)
あるぱか(プロフ) - 急なコメント失礼します!ついに推しメインの作品を書いていただき、とても興奮しております!笑 健ちゃんの卒業発表があり号泣でしたが、この作品を読んだら笑顔になれました!風男塾のこれからとこの作品のこれからを楽しみにしてます!! (2019年12月28日 1時) (レス) id: f96fc9fa91 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空井 奏音 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年12月24日 12時

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