49、健水視点 ページ49
麗｢毎晩、毎晩、私の元へいろいろと届くの。
それと一緒に薬だと持ってくるもの…
それは銀に反応するような毒。
私はてっきり、どこかで誰かが入れたのだと思っていた。
でも、それは違った｣
大弥｢それはあの日、麗王女に盛られた毒と
同じものでした。そして、それは召使いたちが命懸けで
麗王女のために入手したもの｣
爽太郎｢麗王女なら、その毒から解毒剤を作れる。
だから、あなたが用意した毒をどうにか手に入れ、
麗王女に毎晩、届け続けた｣
初めて俺たち全員と会った日の夜に届けられたやつ。
あれは麗に飲ませるためではなく
麗に解毒剤を作らせるための実験用。
医者たちが解毒剤を作れば、すぐにバレてまう。
でもこの城のことをよく知る王族の麗が
そんな簡単にバレるようなことはせーへん。
麗｢では、その毒はどこから入手したのか…
それは他でもないエオッドにある、あなたの廃屋敷｣
健水｢エオッドでやってくれたおかげで
めっちゃ調べやすかったわ｣
宙｢でもエオッドでは毒薬作りは禁止されている。
トルヴィアノの罪だけでなく、
エオッドでの罪も一緒に裁く｣
少し青くなりつつある顔は、まだ平然を装ってる。
真咲｢麗王女が亡くなれば
自分の妹と麗王女のために…
麗王女が助かれば代わりに敵を…
と言った具合に、出世しようと考えた。
身内を失ってもなお懸命に努力していれば
慈悲から出世できるとでも思ったんだろう？｣
叔父｢そ、それは…｣
麗｢そもそも私の母を王様に近づけ、
自分がトルヴィアノを支配しようとしていたことも
調べはついている。上手くいかなかったからと
母を狂わせ死に追いやったことも｣
叔父｢なっ…｣
とうとう逃げ場が無くなった。
あの辺に立ってる人たちって、こいつの味方やんな？
やのに、なーんも言わへんし、目も合わせへん。
結果は決まりやな。
叔父｢お、お待ちくださいませ、王様！
これは私を陥れる罠で王女様の言うことはデタラメです！｣
麗｢これほどの証拠がありながら
何を言おうと結果は変わらぬ。連れて行け｣
その声で、犯人は連れて行かれた。
最後まで抵抗してたけど、無駄やな。
王様｢良くぞ、これほどのことを見破った。
誇りに思うぞ、麗｣
麗｢王様、まだ話は終わっておりません｣
王様｢何…？｣
そう。これで終わりちゃう。
麗が一番、裁きたい相手は、まだおる。
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空井 奏音(プロフ) - あるぱかさん» コメントしていただけて、すごく嬉しいです(>_<)ありがとうございます！そんな風に言っていただけるとは…(TT)素敵な作品になるように頑張りますね！ (2020年1月2日 19時) (
レス) id: a2ac2c9dcc (このIDを非表示/違反報告)
あるぱか(プロフ) - 急なコメント失礼します！ついに推しメインの作品を書いていただき、とても興奮しております！笑 健ちゃんの卒業発表があり号泣でしたが、この作品を読んだら笑顔になれました！風男塾のこれからとこの作品のこれからを楽しみにしてます！！ (2019年12月28日 1時) (レス) id: f96fc9fa91 (このIDを非表示/違反報告)
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