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48、健水視点 ページ48

麗を連れて
トルヴィアノ城へ押し入った。

堂々と話してるけど麗の体調は
まだ良くなってない。

今、倒れてもおかしくない。

本人は無事やって言ってるけど
そんなことない。ダメージは大きい。

それでも、ここに来たんは
他でもない王妃様を助けるため。

あんな酷い扱いされてたのに、それでも助けると…

どうにか気を張って、ここに立っている姿は
すごいなと思う以上に心が痛む。

麗らしい選択と言えば、そうなんやろうけど
だからって心配せずにはいられへん。

でも今は麗のために犯人を突き出す。



王族と重臣、麗を担当した医者のみを
ここへ集め、兵士たちは外へ。

これで舞台は整った。

麗「そもそも、こんなことをして
一番、得をするのは誰なのかと考え、
そして私なりに、私たちなりに捜査しました」

麗の眠っている間に
調べられるだけ調べきった。

そして、それが全て1人の人物に、たどり着いた。

麗「パッと見ただけでは、
私と仲が良くないと思われる王妃様が
犯人だと思うでしょう」

爽太郎「動機は麗王女がいなくなれば、
王様が振り向いてくれると思ったからとか、
そんな理由で片付けられますし」

大弥「ですが病気ではなく、毒殺された事実がある上で
本当に王様から寵愛されるでしょうか?」

宙「王妃様ともあろう賢いお方が、
その考えに至らないはずがない。
それに王族を死に追いやることは大罪。
何よりも罪が重い」

真咲「王妃になるような方が、
そんな愚かなことをするわけがない。
では、誰がこんなことを企んだのか…」

健水「それは前王妃の兄にあたる重臣、あんたや」

指をさされた前王妃の兄、
麗の叔父にあたる人は、かなり驚いてる。

でも堂々とした態度は崩さず、むしろ笑って

叔父「私がやった証拠は、あるのですか?」

と言ってきた。

すぐに罪を認めれば許すという話をしてたのに
認める気は無さそうやな。

麗「残念…」

と、俺たちにしか聞こえへん声で呟いた。

でも、その表情はとても楽しそうに見えた。

この後、麗の恐ろしい姿を見ることになると
この場におる誰も考えへんかったと思う。

彼女の恐ろしさは後世にも伝えられるやろうな。

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空井 奏音(プロフ) - あるぱかさん» コメントしていただけて、すごく嬉しいです(>_<)ありがとうございます!そんな風に言っていただけるとは…(TT)素敵な作品になるように頑張りますね! (2020年1月2日 19時) (レス) id: a2ac2c9dcc (このIDを非表示/違反報告)
あるぱか(プロフ) - 急なコメント失礼します!ついに推しメインの作品を書いていただき、とても興奮しております!笑 健ちゃんの卒業発表があり号泣でしたが、この作品を読んだら笑顔になれました!風男塾のこれからとこの作品のこれからを楽しみにしてます!! (2019年12月28日 1時) (レス) id: f96fc9fa91 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空井 奏音 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年12月24日 12時

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