１４０話：女医 ページ2
華「ほ、本当？」
私の言葉に華は嬉しそうな声を上げた。
…こうするしかない。
太『須田ちゃん！何言ってるんだい？』
綺麗な救い方なんて分からない。
だって、私は”嘘つきの狼”なんだ。
嘘を行きつくように吐くのが得意。
「……私に出来るのは今の華の願いを叶えることだけ。」
さぁ、華の願いを叶えるよ。
私がそう言って薄く笑うと、華はドアから私の方に足を進めてきた。
そして目の前で止まった。
華「死んで」
太『A！』
華の動きは簡単に読めた。
怒りに狂ってしまった人は、考えることが出来ない。
動きが単純。
心臓に一突きする華の間に片腕を挟み込みんだ。
血がダラダラとたれ、私の腕を彼女は刺した。
華「！？ ぁ…」
『…医師は人を殺さない。反してる』
私はそう言って逆の手で、手刀をきって気絶させた。
ﾊﾞﾀｯ…と華は倒れ、少しあとにｶﾗﾝ…と包丁が地面に落ちた。
包帯に血が滲み、刺された所がズキスギ痛む。
でも、私の事なんてどーでもいい。
私は直ぐに亜里沙の方に走り出した。
「亜里沙！亜里沙！生きてるよねっ？」
亜里沙「う、ぅ…ぁ…ど、して…」
「ケータイ貸して。探偵社の女医さん…与謝野さんを…」
私が電話を掛けようとすると、ｺﾂｺﾂ…とヒールの音がした。
目線をあげると蝶の髪飾りをした女性が立っていた。
「本当に争いが起きてたなんてねぇ…」
「な、なんで…ここに？」
目の前には与謝野さんが立っていた。
1度、恋愛相談に乗ってくれた方の1人……なのにどうしてここに？
目を見開けると「乱歩さんが言ってくれたんだよ」と返事してくれた。
与「それにしてもひどいねぇ…家の中に持ってこれるかい？
手当するよっ！」
「はい。」
太『私が運ぶよ。』
「いえ、運びます。」
太『須田ちゃん…無理しないで』
(…そっか。)
そう言えばこれは太宰さんの体だ。
戻る時に後ついてなければいいけど…。
「……分かりました。頼みます」
太『任せてくれたまえ。』
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
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シグマざん(プロフ) - 冬華さん» とても長いのに、ありがとうございます！ (9月18日 16時) (
レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
冬華(プロフ) - シリーズ読みました、恋愛なのに所々シリアスがあったり、キャラの感情の移り方の表現の仕方が個人的に好きです！ (9月18日 14時) (レス) id: 62d80712bb (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 村人Cさん» ありがとうございます！分岐編はもう少しお待ちください (2022年9月25日 14時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
村人C - 分岐編待ってます！！めっちゃ面白いです！！！ (2022年8月4日 7時) (レス) @page14 id: a3dcc3e567 (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 三斗(トリップ願望者)さん» ありがとうございます！！楽しみにお待ちください(*´﹀`*) (2022年6月28日 8時) (レス) @page14 id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シグマ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp//
作成日時：2022年3月31日 17時
