かのじょ9 ページ9
暖かい日差し。
冷たい水。
丁度、体温に合った空気。
私は今、自■している。■殺だよ。(要らない主張)
そう、私は首を吊っている。
先程までは入水をしていたのだが、少し飽きてしまって止めたのだよ。
もう少しで…私は苦しくかもしれない。
…ふと、ロープが切れてしまった。
私の体は重力によって地面にくっついた。
太「ゲホッ…ゲホッ……」
嗚呼、息をしてしまう。
嫌だ。嫌だっ。折角、自■日和だと言うのに…
私の体は空気を欲していた。
勝手に息しちゃって…もうこの殻が嫌いだ。
私はゆっくり目を開けた。
…さて、どう言い訳をしようかな。
『随分凝ってるね…』
太「Aさん…」
『おはよう。最悪の目覚めだよねー』ニッ
目の前に居たのは、昨日から秘書&教官を背負っているAさんだ。
色々とゲスイ女だ。
自信満々で、私は苦手だ。
私は体を起こし、時間を見た。
…んー、1時間。
今日は1時間しか首を吊っていなかった。
『…ねー、このロープ。貰っていい?』
ふとAさんがそう言った。
目線を辿ってみると、それは私が吊っていた木に向けられていた。
よくよくみると、それは木に残っていたロープに指されていた。
太「…そんなのいる?」
『要る。これで、太宰が居なくなったら縛り上げる』
太「え"…」
Aさんはササっとロープを取り、カバンに閉まっていた。
…まぁ良いか。
私は優しく笑った。
『じゃぁ今日も訓練しますか』
太「……」
『ほら、行くよ』
Aさんは歩いて、ビルに向かっていった。
私も少し出遅れて、隣を歩いた。
太「なんだか、気分いい?」
『んー…まぁ落ち込んでて、嬉しくなったら気分は良くなるかな』
太「えー、嬉しい事ってなんだい?」
『秘密』ニコッ
太「…ふーん………」
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2021年12月3日 0時