【文スト】彼女はいつも哀れんでいる

かのじょ４０ ページ40

(なんて、みんな、おかしくなったの？)


人を閉じこめるなんて普通犯罪だよ？
みんながマフィアだから感覚がおかしなだけ…


そっか。


嗚呼、やっぱり人と接するのは良くなかったんだ。
初めに…鴎外の願いなんか聞かなきゃ良かった。

死にたいわけじゃない、だけど生き地獄はもっとヤダ。
…抗うだけ抗うんだ。

私。


『…ｯ』
芥「…」

太「お願い、大人しく捕まってくれ」

『みんなおかしいよ！私を死なせないため…
いや、みんな自分のために人を捕まえるなんてヒドいよっ！』


中「お前が死ぬ気持ちも考えろ！」

『知らないよ！
近づいてきたのはそっちでしょ？
私は教官としてみんなと接したの…なのにっ…』

森「すまない。もう見たくないんだ、やってくれ」


鴎外のその声に中原が私に飛んできた。
私はすぐに左に避けて、戦闘が始まった。


『中原！』
中「…」

『よく見ろ！戦うのはお前の教官だよっ？
異能を持ってるだからそれなりのハンデはみんな＿＿っ！』


ﾊｯ!とすると目の前には触れようとしてきた中原が居た。
触れた時点で私の負けになる。

私は思わず異能を解除し、小さな猫の姿になった。


『シャァァッ！！』
中「…ちっこいのは苦手なんだよ」

『にゃっ＿＿！？』


ふと、視線が高くなり手足が空中に浮いた。
一瞬目を丸くすると「捕まえた♡」と元気な嬉しそうな声がした。


太「猫は私、触れられるんだよ？」
『……』


ｶﾞﾌﾞｯ…


私は爪を立てて太宰の手を噛んだ。
それと同時に爪で引っ掻くと、太宰は手を離した。


太「痛たぁ！？」
中「逃がすなクソ太宰」
太「だって、痛かったんだもん」

『…』


私は異能を発動させて、子どもの姿になった。
猫も危ない…次は太宰の手は噛ませて貰えないだろう。

思わず敵対して睨むとみんなは”笑っていた”


(うわ、やば…マジでこの人達＿)


＿私より狂ってる

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