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かのじょ38 ページ38

『私の異能力は不死なんだ』


そう言うと、皆は知っているとでもいいたげな顔をしていた。
さっきから私が言ってるからね。

そして静かに笑った。
中原かとても私を見て悲しそうにしていたから、どんな目をしていたのかは分からない。


『…ヒトの世界にはね。
生まれて→生きて→死ぬ、と言う暗黙のルールがあるんだ。

私はそのルールに反しちゃったから、罰則が付いてるんだよ
その罰則が”1年に1回は死ぬ”こと。

前は、鴎外が「どーしても」って言ったから来たんだけど、時期が被ってたんだ。』


私はわかりやすくそう言った。
太宰の時と同じ説明。

分かっている2人は、うんうん…と首を縦に軽く振っている。
だが、ほかの皆は驚いていた。


中「はぁ!?そんな…ならお前ずっと…生きてんのか?」
『…そうだよ。私はすっごくおばあちゃん。なんだよ…?』


(ん?何言ってんだろ)


でも、頭は本当におばあちゃんのはず。
体だけ最新…という感じだ。

その言葉に周りはドン引きしていたが、すぐに「なるほどな」と中原は言って来た。


『え?』
中「お前がバカみてェに強ェのは、長生きのおかげかァ…」

『…』

中「色んなやつ見てきたやつに勝てるわけねぇ笑」

尾「確かにのぉ。
まぁ、長生きしておるやつも嫌いなものは嫌いなんじゃと分かったがな」


2人は納得していた。
私の言葉を…信じてるの?


(なんで…さ、そんなにさ…簡単に…信じるの?)


分からない。
もしかしたら嘘をついているかもしれないじゃないか。

疑っては…くれないの?


思わず、怖くなった。
私なら…絶対に疑う!


太「A?」
『!?』


太宰の方を見ると心配そうにしてくれていた。

その時、ポン…と頭に手を置かれた。
少しだけ上をむくとヨシヨシ…と大きな手が撫でてくれた。


森「昔言ったように、大丈夫だっただろう?」
『……』


(そう言えば、鴎外も疑問せず信じてくれたね。)


少しだけ笑っては『うん』と返した。
そして前を向くとみんなは優しく笑ってくれていた。


『…と、言うことで私が生き返った理由はそーいうこと。
能力のせいなんだ。』

芥「理解した」


ホンワカした雰囲気が流れるとどこかホッとした。
そんな中、中原だけはどこか違った。


中「なぁ、それならよッ。」

『?』
中「また…別れが来るってことか?」

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , 愛され   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/  
作成日時:2021年12月3日 0時

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