かのじょ33 ページ33
黒服「はい…!?!?!」
出てきたのは黒服だった。
きっと
彼は後ろに居る幹部等を見て体を震わせていた。
黒服(俺…死んだ。今日命日だ…)
『あの芥川と言う者は?』
黒服「芥川さんは…中に…いらっしゃいます…」
彼はビビりながらもそう言った。
声を震わせているが、後ろにいる者達を見ないように私を見て気を紛らわせているらしい。
『そう。ありがとう』
私はそう普通に言って彼の横を通った。
そして部屋内に入り、当たりを見回した。
(……ざっと見、居ないけど…)
ふと、端の壁にドアがあった。
…そこに居るのか。
その壁に近づこうとすると「ちょっと待ったー!」と誰かが私の前に来た。
『?』
「芥川先輩は、今大切な書類をしているのです!」
私の前には金髪の女の子が立った。
そして芥川の部屋に入るのがちゃんと聞こえていたのか、前に立ち塞がった。
(はぁ……芥川、先輩ねぇ…)
「…と言うか、どうして子供がここに?まさかこの子が首領の…」
『?』
「……」
彼女は変なことを呟き、じーっと私を見た。
首領って鴎外のことだろう。
鴎外の……?
(なんなんだ…)
((首領の第2の幼女かな?))
すると後ろから「待つのじゃA」と紅葉の声が聞こえた。
他にも「先先行くんじゃねェ!」とお怒りの声が聞こえてしまった。
仕方なく…振り返るとみんながやっと部屋に入って来たらしい。
『みんなが体が小さくないのが悪い』
太「それは結構無理があるよ…」
するとその瞬間、部屋の空気はピリッ…と緊張した空気がながれた。
周りを見ると黒服達は鴎外の方を見て頭を下げていた。
…あー、この人
他にも幹部が居ることに、ここにいる者たちは驚きを隠せていなかった。
そんなことを忘れて持ってきてしまった。
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2021年12月3日 0時