かのじょ4 ページ4
太「負けました」
『……』
太「…」
犬に追いかけられて、此処に戻ってきてしまった。
仕方ない。
路地裏しか周りにないし、お店があったとしても開いてなかったりして入れなった。
結果私は土下座させられた。
『ふっ……犬が苦手なのは本当だった』
太「…もしかして、仕向けたんですか!?」
『一応催眠はかけておいたけど…あんなに上手くいwくとは…』
Aさんは、誤魔化しながら笑っていた。
……ムカつく。
けど、怒れない。
私は負けてしまったのだから。
太「……」
『ごめんごめん。ちょっと意地悪し過ぎたよ。
だって、君が勝てるはずない勝負に挑ませてしまったからね』
太「…(((怒」
馬鹿にしてる。
絶対に馬鹿にして『犬も私が先に知ってて仕込んだし』
ん?
先に知ってた…?
太「…森さんとグル?」
『勿論。』
2人は、最初から演技だ。
あの冷たい目も演技で、此処まで予定通りだって訳。
…噛ませられた。
私が盛大に顔を顰めると、Aさんはクスッと笑っていた。
太(…あんな目をしていたのに、笑えるんだ)
『さて、じゃぁ書類は一緒に終わられようか』
ふと、Aさんはそう言って、私を椅子に縛り付けた。
…何処からそのロープ持ってきたの。
と言うか
太(書類を…する?)
太「は?」
『ん?』ニコッ
太「……………はい。」
Aさんが怖くて、思わず頷いてしまった。
…森さんが全然マシだ…
そう思った今日この頃。
ーーーーーー
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ーー
『はーい。これ、太宰がやった書類』
森「えっ…」
Aは首領室に訪れていた。
机の上には、今日やった書類が乱雑に投げられた。
それを見て、森さんは目を丸くした。
森「…太宰君の字…まさか、本当にやらせれたのかい?」
『うん。ちょっと脅せば半泣きで言う事聞いてくれたよ』
森「うっ…エぐい」
森さんは顔を顰めた。
その顔は、昔の事を思い出していて、まるで1度やられたような顔だった。
Aはそんな森さんを憐れみの目で見た。
そしてお茶を次いで、持ってきた。
『ほら、鴎外。飲んでいいよ』
森「あ、ありがとう。今日は気が利くじゃないか」
Aはおぼんを持ってきていた。
その上には、お茶が入ったコップが二つ。
…簡単には机の上に置かなかった。
『あ、勿論。仕事が終わってから……ね?』
Aはそう言った。
森さんは目を丸くした。
森「え"…あとどのくらい書類があるか分かって言って『鴎外?』……はい、師匠」
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2021年12月3日 0時