かのじょ23 ページ23
『太宰。もう仕事は辞めたんだ』
太「だって、Aが生きてるし…」
Aが仕事場に来た。
そこには人の気配が全くなく、みんな医務室に移動していた。
ただ、一人…ソファに寝転んでいる人が居た。
『死んでこようか?』
太「やめて!」
太宰は体を起こした。
そして、不満そうにAを見つめては、黙り込んでいた。
Aは太宰の仕事場の席に座り、深い溜息を付いた。
太「…ねぇ、あの時…死んでた。よね」
『うん。太宰のロープを使って、△△丘の大きな木で死んだ。』
太「なんで生きてるの?」
『…』
『私は…異能力が不死なんだ』
Aは時間を少し置いて、口を開けた。
そしてパソコンに触れながら、太宰の質問の答えを喋っていた。
『…ヒトの世界には、生まれて→生きて→死ぬ、と言う暗黙のルールがある。
だから現に、不死の能力を手に入れたくて死亡する…と言うおバカさんたちもいる訳。
そして、私はそのルールに反しちゃったから、罰則が付いてるんだよ』
太「……罰則って?」
『1年に1回は死ぬ』
太「!」
Aはパソコンから太宰の方に顔を向けた。
何時もの冷たい目じゃなくて、寂しそうな悲しい目。
『鴎外が「どーしても」って言ったから来たんだけど時期が被ってたんだ。』
太「…異能を解く方法は?」
『…』
太宰がそう聞くと、Aは目線を逸らした。
そして震えた声で『したくない』と言った。
…弱ったAを見て驚いた。
何時もは冷たくて、自信満々なのに…気が狂う。
太「何か教えて…教えるくらいはできるでしょ?」
『……あー、正確には出来ないです。』
太「いいからいいから…ね?」
Aは、困った末話した。
異能を解く方法。
『…誰かが生贄に…なる』
太「!?」
Aは目線を逸らしていた。。
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2021年12月3日 0時