かのじょ16 ページ16
次の日。
新聞の表紙には、【美少女、まさかの自■!?】と書いてあった。
森さんは新聞を見て、思わずコーヒーを噴き出していた。
森「…A君。近くて早くないかい?」
すると、ドアが乱雑に開き「鴎外!」と叫ぶ声が聞こえた。
目を向けると、紅葉君が新聞を持って此方に寄ってきた
そして「これはどういう事じゃ!」と言って私と同じ新聞を見せてきた。
尾「こ、これ…Aじゃよな…この髪飾り…」
森「確率が高い…本当か分からないっ…」
尾「そ、そんな…昨日まで笑顔でそこに…隣に居ったんじゃぞっ…」
紅葉君は混乱していた。
…私は、また彼女を救えなかった。
思わず、視界が歪んでしまった。
森「ちょ、ちょっと席を開けるよ」
尾「…鴎外」
私はまた泣いてしまった。
笑顔で、何の罪もないから…余計に苦しいのだ。
森(見えないところでって…約束しただろっ……馬鹿)
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ーー
太「は?」
中「本当だ。新聞を見ろ!テメェはよォ」
中也が太宰に報告していた。
太宰は直ぐにパソコンに触れて、今日の新聞で知ら出ていた。
太「え…?」
パソコンの画面には、カラーがついている様子だった。
見たことある顔。
見たことある服、
見たことあるズボン。
見たことある髪飾り。
"見たことあるロープ"
太「ぅっ…グッ…」
太宰は直ぐに椅子を引いた。
そして前かがみになって、口元を抑えた。
ふと、視界にはあの時貰ったハンカチが目に入った。
太宰は手に取り、口元を当てた。
太(…Aの…香り)
中「太宰!?」
太「吐きそ…っ」
中「っ…俺だってそうしそうだが…ほら、たてるか?」
中也が支えて、なんとかお手洗いまでたどり着けた。
そして、胸まで来ていたものを吐き出した。
中「…んでだよ。また出会ったら特訓すんじゃねぇのかよ…」
中也はそのまま、壁に穴をあけた。
この人も、イライラが止まらなかった。
中「いった、じゃ、ねぇーか…っ…嘘つきが。」
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2021年12月3日 0時