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7話:倒れそうな彼 ページ7

亜里沙【だから!】
中「もう辞めてくれ。その、人虎と仲良くしてくれ」


(ふと思ったけど、敦くんー、とか人虎ーとかなんだ?
その、知り合いなのか?
……亜里沙は武装探偵社とか言う所だけど……)


そうか、中原さんも探偵社なのか。

と勝手に結論付けた。
中原さんは異能を持っている。
それは亜里沙から聞いていたので、そういう事だと思った。


亜里沙【中也!お願い!信じて!】
中「事実と全く違うLINEを見て…俺はどーしたらいいんだよ…」

『……もういいですか?亜里沙さん。
不倫はしちゃダメとあれだけ忠告したのに…』

亜里沙【待って!A!】


中「もう、なにも理解が出来ねぇ…」
『そうですか。なら切りますね』


私はスワイプして切った。
そしてまた掛かってくる電話にイラつき、電源を落とし黙らせた。
私はスマホをポケットに入れ、中原さんを見た。

本当に信頼して、信じていたのだろう。
心優しい人…そう言っていたな。

中原さんの顔色はとても悪そうだった。



『…来て下さい。このままでは中原さんが死にます』
中「…?」

『良いから早く』


私は中原さんの鞄などを持ち、手を引いて家に招いた。


____
__
_


私は中原さんをリビングの椅子に座らせ、暖かい珈琲を置いた。
彼は顔を俯かせて、黙っていた。

涙を流す訳でも無く、顔を歪める訳でもなく、ただ俯く。
本当にショックに陥ると何も考えられなくなるんだと思った。


(私は…そこまでピンチでは無かったのだろうな……考えてたし。)


『どうぞ、珈琲のブラックですが……お砂糖入りますか?』
中「あ、あ…飲めるから大丈夫だ」

『そうですか』


コートを取り、ハンガーにかけた。
中原さんはコップを手に取り、ジーっと珈琲を覗いていた。


(やっぱり、お砂糖居るのかな?…後で、近くに置いておくか…)


ハンガーを掛け終わったあと、流れるようにお砂糖を近くに置いた。
…19時。


(夜ご飯食べてないなぁ……まぁ、お腹すいてないからいいか。。。)

8話:優しい香り→←6話:見抜いた嘘



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設定タグ:文スト , 愛され , 浮気   
作品ジャンル:恋愛
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シグマざん(プロフ) - 朱鷺さん» こちらこそ、ありがとうございます (12月17日 16時) (レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺 - かっ、神作をありがとうございます!!!!!!!!!!!!!!!!!!✨ (12月17日 16時) (レス) @page46 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 颯貴さん» ありがとうございます!( * + ◇ +*)ガンバッタゾ(` ≡ △ ≡’)ワーイ (2021年1月24日 4時) (レス) id: 5678212689 (このIDを非表示/違反報告)
颯貴(プロフ) - やばいです毎回気持ち悪いぐらいニヤついて読んでますwwずっと応援シテマス(`≡△≡’)(なんかこの絵文字可愛くて気に入った) (2021年1月22日 23時) (レス) id: 877859fa3c (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 颯貴さん» ありがとうございます。なら、私はジャンプをしながら更新しましす(!?)お楽しみ下さい。 (2021年1月10日 18時) (レス) id: 5678212689 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mao2929891/  
作成日時:2020年12月15日 3時

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