38話:御母さんと義父さん ページ38
ド「やはり、面白い」
魔人はそう言った。
楽しそうにする彼と対象に、私は顔を歪めて行く。
(『はい、ついて行きます』と言えば終わってくれるのか?
…いや、もう遅すぎるか。)
この性格がダメだったのだろう。
バッサリ過ぎると、こう言う男が釣れる……覚えておこう。
ド「私の嫁になりませんか?」
『貴方が夫だと?…有り得ません。それより私の家族は特殊なのです。諦めて』
私はそう言った。
ド「ええ、知っています。嘘つき家族…調べてありますよ」
『!』
ド「反対の言葉しか言わない…いや、話してはいけない家族。不思議ですねぇ」
魔人は笑い事のように言った。
どれだけ…その家族のせいで混乱したか…君は分かっていない。
嘘の中に真実を入れなくてはならない。
そしてそれを読み取る。
……簡単のようで難しい。
『何が言いたい』
ド「こんな私でも、ダメですか?」
『論外だ。私は、もう家族と顔を合わせない。結婚もしない。いいな』
ド「…」
私はドアの奥に行った。
魔人は黙って、此方を見た。
ド「ただ、僕の物になればいいだけなのに……ダメですかぁ…」
____
__
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『……』
(馬鹿みたい)
何故か辛い。
拒否する事は嫌いだ。
全て捨てられたような気分になるからだ。
家族の事を分かってくれる。
魔人は可笑しな人だ。
嘘つき家族。
決して楽な訳じゃない。
……まぁ、私以外皆、美女と美男だ。
それに嫉妬しているだけ。
裏切った亜里沙見たいな人が、滅茶苦茶居るだけ。
(あーあ、分かんないや。何がしたいのかも、思考が纏まらなくて……可笑しくなりそう。)
『恋愛とか…馬鹿みたい』
「…まぁ、恋したい見たいね」
「いや、していいか迷ってるんだろ」
「どうするの?貴方」
「…1年間、休んでもらおう」
「え?」
「好意を寄せている男は、沢山居るだろ?」
「…そうね。でもあの子は多分勘違いしてしまうわ…捨てられたと思っちゃう子だわ」
「……それでいいじゃないか。優しい男子が良いと本人も言っていただろ?」
「……ええ、そうね。」
『…?』ゾクッ
(なんだか、嫌な気がする。魔人が居るからかな……)
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シグマざん(プロフ) - 朱鷺さん» こちらこそ、ありがとうございます (12月17日 16時) (レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺 - かっ、神作をありがとうございます!!!!!!!!!!!!!!!!!!✨ (12月17日 16時) (レス) @page46 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 颯貴さん» ありがとうございます!( * + ◇ +*)ガンバッタゾ(` ≡ △ ≡’)ワーイ (2021年1月24日 4時) (レス) id: 5678212689 (このIDを非表示/違反報告)
颯貴(プロフ) - やばいです毎回気持ち悪いぐらいニヤついて読んでますwwずっと応援シテマス(`≡△≡’)(なんかこの絵文字可愛くて気に入った) (2021年1月22日 23時) (レス) id: 877859fa3c (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 颯貴さん» ありがとうございます。なら、私はジャンプをしながら更新しましす(!?)お楽しみ下さい。 (2021年1月10日 18時) (レス) id: 5678212689 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mao2929891/
作成日時:2020年12月15日 3時