24話:暗い可笑しな太宰さん ページ24
次の日。
全然
御母さんはいつも通り優しく接してくれた。
私もお客様の対応に向かった。
ふと…昼に太宰さんが現れた。
『太宰さん』
太「…やぁAちゃん」
そして私を見つけると静かに話してきた。
何処か太宰さんらしくない雰囲気だった。
太「1番、美しい花ってあるかな?」
『美しい……どんな美しさですか?』
太「出来るだけ、青くて明るいもの」
私はそう言った太宰さんに花を渡した。
辛そうな太宰さんに、私は渡すことしか出来ない。
……ムスカリの花を渡した。
太「ありがとう。また帰ってくるから失礼するよ」
『うん。……飲み込まれないでね』
太「! 嗚呼…分かってる…」
ムスカリ
『夢にかける思い』『失望』『失意』『明るい未来』
太宰さんは本当に暗かった。
何時もとのギャップに驚きながらも、私は仕事を続けた。
____
夕方位だろうか。
太宰さんが笑顔で帰ってきた。
太「やぁやぁ、先程は助かったよ」
『上手く飲み込まれなかったようですね。』
太「自分に負けるなど、私はありえないよ」
太宰さんはニコッと笑った。
そして買って行ったお代を、私に渡してくれた。
『毎度あり…です』
その後、私は何も聞かず、仕事を進めた。
太宰さんは、そんな私を遠くから見て、優しく笑っていた。
太「優しいなぁ……君は」
『……っ…ふぅ……』
__午後6時__
仕事が終わると、太宰さんはまだお店に居て此方に近付いてきた
いつも通り明るい顔。
昼の事が嘘のようだが、あれはホントだ。
太「お疲れ様ー」
『まだ居たんですか…』
太「居たらダメ?」
『好きにしてくださいよ…で?なんですか?』
太「話、聞いて欲しいんだ」
(昼間の事か?それとも別の話?)
『……私の好きな居酒屋にしましょう』
太「!?…い、居酒屋?君、行くの?」
『ええ、行きます。ちょっと待っててくださいね』
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シグマざん(プロフ) - 朱鷺さん» こちらこそ、ありがとうございます (12月17日 16時) (レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺 - かっ、神作をありがとうございます!!!!!!!!!!!!!!!!!!✨ (12月17日 16時) (レス) @page46 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 颯貴さん» ありがとうございます!( * + ◇ +*)ガンバッタゾ(` ≡ △ ≡’)ワーイ (2021年1月24日 4時) (レス) id: 5678212689 (このIDを非表示/違反報告)
颯貴(プロフ) - やばいです毎回気持ち悪いぐらいニヤついて読んでますwwずっと応援シテマス(`≡△≡’)(なんかこの絵文字可愛くて気に入った) (2021年1月22日 23時) (レス) id: 877859fa3c (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 颯貴さん» ありがとうございます。なら、私はジャンプをしながら更新しましす(!?)お楽しみ下さい。 (2021年1月10日 18時) (レス) id: 5678212689 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mao2929891/
作成日時:2020年12月15日 3時