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14話:(本当に)初対面の人です ページ14

『ふぅ……結構、重いっ』
太「大丈夫かい?」


植木鉢とは重いもの。
飾る時はとても重労働なのだ。
すると、太宰さんは手伝ってくれた。


『助かりました。やはり男性は力があるんですね』
太「そうだよー?だからあんまり舐めちゃダメ」
『そうですね。』


そして、私達は休憩の為お茶を飲んだ時だ。
ふと太宰さんが此方を見て首を傾げていた。
私は『なんですか?』と声をかけると、指を指してきた。


太「伊達眼鏡、外さないの?」
『……』
太「いや、度がないのに付けているのは変だなぁって思ってて…」



太宰さんはそう言った。
(分かるんだ…)
なんて思って私は伊達眼鏡に触れて、少しだけ笑った。


『おばあちゃんの何です……形見みたいな?
後は、虫除け?らしいです』

太「虫除け?」
『ええ、昔の友達に「付けて」と言われているんです』


すると、太宰さんは「外して欲しいなぁー」と言って来た。
私は眼鏡を外し、呼吸を整えた。


太「!」
『ふぅ……』


すると、太宰さんは黙ってこちらをみるようになった。
驚いているようだった。

私は眼鏡を机に置き、太宰さんを見た。


『人前で眼鏡を外すのは久しぶりです……どうですか?』
太「…可愛いね、須田ちゃん」

『ありがとうございます』


すると、太宰さんは直ぐ眼鏡を此方につけてきた。
そして「ダメ…」と言っていた。

…やっぱり、外さない方がいいか。

そして、その後も太宰さんが手伝ってくれた。
仕事に戻るのは、どーしても嫌らしい。


(まぁ、私の仕事が楽になるからいいけど…)


ーーーーー
ーーー



「今日もありがとねぇ」
『いえ、仕事なので』


私は頭を下げた。
午後6時

この時間に仕事が終わる。


太「お疲れ様ー」
『今日はありがとうございました。』
太「いやいや、可愛い子の願いなら、断ることはしないよ」
『はいはい』


彼とそんな会話をしていると、御母さんは私達を見ては、微笑んでいた。
そして優しい声で聞いてきた。


「仲いいねぇ…彼氏さんかい?」
『いえ、初対面の人です。』

「まぁ、そうだったの…」

15話:プレゼントの話→←13話:彼が手伝い



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設定タグ:文スト , 愛され , 浮気   
作品ジャンル:恋愛
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シグマざん(プロフ) - 朱鷺さん» こちらこそ、ありがとうございます (12月17日 16時) (レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺 - かっ、神作をありがとうございます!!!!!!!!!!!!!!!!!!✨ (12月17日 16時) (レス) @page46 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 颯貴さん» ありがとうございます!( * + ◇ +*)ガンバッタゾ(` ≡ △ ≡’)ワーイ (2021年1月24日 4時) (レス) id: 5678212689 (このIDを非表示/違反報告)
颯貴(プロフ) - やばいです毎回気持ち悪いぐらいニヤついて読んでますwwずっと応援シテマス(`≡△≡’)(なんかこの絵文字可愛くて気に入った) (2021年1月22日 23時) (レス) id: 877859fa3c (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 颯貴さん» ありがとうございます。なら、私はジャンプをしながら更新しましす(!?)お楽しみ下さい。 (2021年1月10日 18時) (レス) id: 5678212689 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mao2929891/  
作成日時:2020年12月15日 3時

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