一念通天 【鏡花】 ページ6
「35人殺し…」
いつもどこかでそんな声が聞こえる。
___私の名前は泉鏡花。
ポートマフィアから探偵社員になった。
そんな私を快く迎えてくれる人も居れば、嫌がる人も必ず居る。
「近寄るな化け物!」
そう2.3人の成人男性は告げ、石を投げられた。
顔を守るように腕を組んで守るも、小石は私の顕になる素肌を傷つけた。
(大丈夫、これは悪い夢)
私がしたことはきっと誰にも許して貰えない。
分かってる。
でも毎日毎日背後を付けられ、小石を投げられ、怪我する。
(私は、向いてないことくらい、覚悟してるっ)
私の異能_夜叉白雪は殺戮の権化。
でも、そんな危ない力でも人を助けることが出来ると信じてる。
「お前が生きてる価値ねぇんだよ!」
「……」
そんな暴言を後に、彼らは満足したのか立ち去った。
ホッと胸を撫で下ろすと共にその場に座り込んだ。
ズキッ、と頭が痛みだし今日は頭痛がした。
(…私じゃ、ダメなのかな…)
ふとそんなことを思った。
勿論、いい人達はいっぱい居る。
でも目に付いてしまうのはそんな人たちでは無く、私を嫌う人たち。
(守りたいのに、苦しい)
現実、なかなか皆に受け入れてもらうことは難しかった。
探偵社に入って1.2ヶ月。
私の悪い噂で飛びがってるのが、本当に辛かった。
ずっと前を見て人のために動いてきても、そろそろ心にも限界が来る。
(私じゃ_)
「うわぁぁん」
ふと、誰かの泣き声がした。
ハッとして周りを見ると、視界の中に涙を流している子供が居た。
(助けなきゃ…ぁ、でも…)
【35人殺し】
また、そう声をかけて罵られたらどうしよう。
ズキズキと心が痛み、私を苦しめた。
(………それでも)
__まだ努力したら、いつかみんなに認めて貰えるかもしれない。
先はまだ遠い未来かも知れない。
それでも、そう願って不確定な未来の為に止まれない。
(きっと大丈夫)
そう思い、私は泣いている女の子に声をかけた。
___________いつかみんなに認められることを願って。
___________________________
硬い決心を抱いて一心に取り組めば、その努力は必ず天に聞き届けられ、物事を成し遂げることができる。
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シグマざん(プロフ) - 黒瀬 優璃華さん» ゴリ押しw 無茶はお控え下さいね。でも、嬉しいです。ありがとうございます! (12月15日 9時) (レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬 優璃華(プロフ) - 凄く教育にいい短編集なので、弟にゴリ押ししてきます!! (12月15日 6時) (レス) @page5 id: 6d3704f377 (このIDを非表示/違反報告)
シグマざん(プロフ) - 全く四字熟語を知らない私向けの短編集です (12月15日 0時) (レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp//
作成日時:2023年12月15日 0時