一生懸命・一所懸命1 【新双黒】 ページ3
「
「ふん、言葉もわからぬ獣とは。
ある公園で2人の男が言い争っていた。
お互い睨み合ってしまい、引くに引けなくなっている彼らは口喧嘩を勃発していた。
「なんだよ、一所懸命って…一生懸命だろう!?」
「何故”う”を付けたがる。そんな言葉は聞かぬ」
_事の発端は中島敦の休憩中であった。
たまたま公園のベンチで一呼吸付いている時、視界には公園で遊んでいる子供達が居た。
子供はドッチボールをして遊んでおり、ボールを体に当てようと必死だった。
(かわいい)
【一生懸命だなぁ】
ついボソッと声がこぼれた。
ニコニコ笑顔の子供達に癒されていると、どこからか咳き込む男の声が聞こえた。
【まさか人の言葉も分からなくなったか。人虎】
【芥川!?】
振り返るとそこには芥川が此方を見ていた。
彼もたまたま歩いていると、宿敵_中島敦を見つけ首を掻き切ろうとしたが声が聞こえて突っ込んでしまった。
【一”生”懸命ではなく、一”所”懸命だろう】
フッと嘲笑うように笑っており、中島敦は聞きなれないその言葉に呆気にとられていた。
でも、すぐに顔を曇らせ彼も言い返すように口を開けてしまった。
__
_
「じ、じゃぁその一所懸命は何時使うんだよ」
ムッとした表情で中島はそう言った。
たった1文字違いでも引けない彼はそう突っかかると、笑っていた。
「命がけで努力することだ」
「そ、それが一生懸命だ!」
「何」
「お前は間違って使ってるんだよ。みんな一生懸命って使ってるぞ…?」
中島がそう言った途端、芥川の異能力、羅生門が彼を襲った。
サッと避けると座っていたベンチは半分削れていた。
「貴様、いつまで経っても気に食わぬ…。決着を決めるぞ」
「…嗚呼、分かった。ここは公平に…」
2人はバチバチと睨み出した。
「芥川ぁ!」
「人虎ぉ!」
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シグマざん(プロフ) - 黒瀬 優璃華さん» ゴリ押しw 無茶はお控え下さいね。でも、嬉しいです。ありがとうございます! (12月15日 9時) (レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬 優璃華(プロフ) - 凄く教育にいい短編集なので、弟にゴリ押ししてきます!! (12月15日 6時) (レス) @page5 id: 6d3704f377 (このIDを非表示/違反報告)
シグマざん(プロフ) - 全く四字熟語を知らない私向けの短編集です (12月15日 0時) (レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp//
作成日時:2023年12月15日 0時