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なんだかアニメの話で盛り上がり、いつの間にか1時間、2時間_と時が経っていた。
とても楽しい時間が過ぎ、いつも間にか16時だった。
ハッ、と我に返り『森様は起きてるかも』と声をかけた。
(元々この為に時間を潰してから)
楽しすぎて時を忘れていた。
すると、エリス様はにこっと笑っていた。
「もう起きてると思うわ!」
「じゃぁ、行こう!」
2人はバッ!と立ち上がった。
元気に言う2人になんだか、とても心配になった。
『何を言うか分からないけど、大丈夫なの?』
「ええ、勿論よ!」
「僕とエリスで考えたから!」
『そ、そう』
2人は自信満々にそう言った。
まぁ否定させることは少ないだろうけど…
__一体、何を考えてるのだろうか?
(凡人の私には分からないことか)
『太宰さ__ぁ』
ふと、1人にさせてしまった彼の方を見た。
すぐ目を丸くした。
隣では子供達もビックリして、固まってしまっていた。
(眠ってる)
そう言えば化粧で隠しているけれど、近くで見れば隈があった筈。
彼は机に体重をかけて眠りに落ちていた。
「ダザイが人前で寝るなんて、見たことないわ」
エリス様がそんなことを呟いていた。
余っ程、珍しいのだろう。
2人にはソファに居ててもらい、私は寝室から軽い掛け布団を持ってきた。
『失礼しますね』
小声でそう呟き、そのまま眠っている彼に掛けた。
できるだけ起こさないように。
電気を消し、カーテンを閉めて、眠りやすいようにした。
(幹部…しかも成り立てだもんね…)
婚約の話や仕事の件、きっと想像以上に大変だったはずだ。
それに加えて、私のような彼は望んでもない婚約をされそうになり辛かった筈だ。
『……』
(寝顔は子供っぽい)
普段はムッとしている人で感情はミリも動かない人。
でも、眠っている時は頬の筋肉が解されて、柔らかく微笑んでいるように見えた。
頭を数回撫でさせてもらって、静かにその部屋を出た。
__おやすみなさい、太宰様。。
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp//
作成日時:2023年10月19日 16時