検索窓
今日:27 hit、昨日:0 hit、合計:15,205 hit

1 ページ1

『お昼ご飯出来ましたよー!』


私がそう叫ぶと、パッと2人の子が振り返った。
そして私の傍に寄って来た。

トコトコと走ってきてくれて、私に両手を差し出した。
それを見てから昼食の入ったお皿を1人1枚ずつ渡した。


「カルボナーラ?」


そう口を開けたのはQ様。
白と黒の髪にわかれた子供で、実はとっても危険な異能力者だ。


「ワタシは好きよ!」


隣でそう言ったのはエリス様。
金髪のお嬢様のような子供で、実は首領の大切な娘だと言われている。


『ふふふ、私の自信作なんだよ。さ、座ってね』


私はただの普通の才能なし。
現在、2人のお世話係になりました。

3人それぞれ椅子に座り、手を合わせた。


___
__
_


昼食が終わると、私はお皿を洗った。


ピーンポーン


ふと、そんな音が鳴った。
目を向けると2人はドアの方に歩き始めていた。


「僕見てくるねー!」
「ワタシも!」

『あ、お願い…』


一応、私も何かあった時ように手を止めて濡れた手をタオルで拭いた。
すると扉が開く音がして声が聞こえた。


「やっぱりここか」


そんな男性の声が聞こえた。


「げっ、太宰さん」
「なんの用かしら?」

「Qがウロチョロしてもらうとその責任は私にのしかかるからね…彼女は?」

『あ、ここに!』


私が姿を見せると、子供達はそばによってきてくれた。
そして手を繋ぐと太宰様の視線は私に向いた。


「本当に飼い慣らすとはね」


そんなことを呟いていた。
思わず耳に聞こえ、信じられなかった。


(か、飼い慣らす?)


『子供達をなんだと思ってるんですか!?』


信じられない_とでも言う目をしていると、彼はため息を吐いていた。
自然と両手で2人を守った。
…太宰様は少し笑って口を開けた。


「今までは2人共誰の言うとも聞かない犬だったのだよ。
なのに、不思議で仕方ないよ。」

2→



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (70 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
257人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp//  
作成日時:2023年10月19日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。