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エリス様にそう言われ、私は目線を合わせてお話を聞いた。
2人はなにやら同盟を組んだらしい。
「僕をAの部屋まで連れて行って?」
『はい!?』
「リンタロウが起きたら交渉したいことがあるの」
『ふ、2人が?』
_うん!
_そうよ!
2人は息ピッタリにそう言った。
森様に直接交渉とはなんだろう?
それに娘のエリス様の言うことならなんでも聞いてくれそうなのに…。
でも、2人がやりたいのなら止めるギリはない!
『いいよ。私の部屋に行こうか』
「ホント!」
『うん、いいんだけど…Q様は此処に隔離されてるんだよね?』
_勝手に出ちゃってもいいの?
思わず心配になってそう言った。
すると彼はニコッと笑って牢の鍵に触れた。
カタン_
そんな音がなり簡単に取れてしまった。
「実は僕、いつでも出れたんだ」
『___!?!?』
「ちなみに太宰さんと中也は知ってるから大丈夫!」
Q様は笑顔でそう言って出てきた。
そしてぎゅーっと抱きついてきて、私は言葉を失った。
(え、え、えっ?)
なら、わざわざご飯を受け渡しする必要あったの?
今までのあれは何だったんだ?
ポカンと体が固まるとそれをいい事に、Q様は首元を頬でスリスリしていた。
そしてちゅーっとリップ音が聞こえ、エリス様が叫んでいた。
「Q!ダメよ!」
_そんなことしたらAが困るわ。
エリスはそう言って彼のおでこを叩いた。
すると彼はニヤニヤ笑って、逆にエリスの手を引いていた。
「ふふん、羨ましいんでしょ」
「う…羨ましいわ!!」
「なら、エリスもしなよ。こっちが空いてるよ?」
「で、でも…Aが…困ってるのを知ってて…」
今朝、お風呂に入って困っていたのを見ていた。
服もできるだけ隠そうとしていたのを見ていたし、出来れば負担をかけたくないエリスは困っていた。
「同盟を組んだから大丈夫だよ。それに僕達の物にしておかないと取られちゃうよ」
「…それもそうね!」
その後、ちゅっちゅ大会が始まりAは大慌てで止めた。。
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp//
作成日時:2023年10月2日 7時