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そして朝食を作った。
昨夜は眠ってしまっていた為、ご飯は炊いていない。

なので2日連続朝食はパンになった。
おぼんに乗せてそのまま傍のエレベーターに乗った。


今日の朝食はパンを軽く焼きその上にベーコンと目玉焼きを置いたパンだ。
最近見たドラマの朝食だったので、不意に思い出した。


エレベーターから降りると、エリス様が先にQ様の元へと走った行った。
すぐに階段があり、少し降りると見えてくるQ様。


「Q、会いに来たわよ」
「エリスっ!?」


ふと、そんな驚く声が聞こえて、私は姿を現した。
そこにはニコニコ笑っているエリス様と、ビックリしているQ様が居た。
ただ私が現れるとヒヨコの様にそばに寄ってきてくれた。


『おはよう、Q様』


私はいつも通り牢の前に座った。
そしていつもの親子丼を取り、朝食をセットし始めた。


「なんでエリスが居るの?」
『あはは、それは_「ワタシはAの護衛よ」』


ドン、と私達の間に入り込むようにエリス様はそう言った。


「もう異能を掛けてもらっちゃ困るもの!」
「掛けないよ!」

「どうかしら?
人のものを取ろうとしたQを信じないわ」

「エリスに信じて貰えなくても、Aが認めてくれたらいいもん!べ〜っ!」
「なっ、Aはワタシの言うことを聞くのよ!」


ギャーギャー、と喧嘩の声が部屋に響いた。
そして偶に私の名前が飛ぶ。


(かわいいなぁ)


喧嘩している子を見ると、お互い元気そうで安心する。
子供たちでしかできない会話を見れて、良かった。

パン!と両手を叩くと、2人の視線は私に向いた。


『ご飯の準備が出来たよ』


そう言うと2人は自分の分を前に持って行ってくれた。
そして3人で囲むように朝食を頂いた。

まだトゲトゲと口喧嘩はしていたが、そんな姿を見るのは初めてでとても面白かった。


(2人共、言い返す性格だったんだなぁ。)

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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp//  
作成日時:2023年10月2日 7時

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