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『いいですか、エリス様。
予告無く人のベットに入ってはいけません』


私は強くそう言った。
すると、エリス様は「どうして?」と不思議そうに問いかけた。


『ビックリするからです』
「自然に言えば良いのかしら?」

『はい!それなら私も準備できますし、お泊まりも出来ます』


帰る時間が近づき、今朝のことを思い出して釘を打った。
私が眠っていた時は鍵が空いていたらしく、寂しくなって来てしまったらしい。


(今夜はちゃんと閉めよう)


「なら、今日も行っていいの?」
『今日はダメです』

「言ったのに…」

『明日ならいいですよ。
多くても頻度は2日に1回にしましょう!』


折り合いをつけてそう言うと、エリス様はしぶしぶ認めてくれた。
_毎日起きて隣に居たらビックリしてしまう。

それに寝顔が見られるのが少し恥ずかしい。
イビキもかいちゃうし。


(はぁ…)


大きく心の中でため息をついて安堵した。
すると部屋のドアからノック音がなり、開いた。


「準備できたが、どうだい?」
『今行きます!』


そして、今夜も3人で夕飯を頂くことになった。


__
_


「今日、気になったことはあるかい?」


一通り夕飯が食べ終わると彼はそう言った。
エリス様は隣でチョコレートケーキを食べており、1口私にもくれた。


『…地下の、Qはいつからなんですか?』


私はそう声をかけた。
それと共に静かにエリス様の手が止まると森様は「数年前だよ」と答えてくれた。


「危険な異能なんだ。
こうするしか方法が無かったんだよ」

『…太宰様から異能力についてはお聞きしました。
理解しています。ただQ様の腕は細かった。とても心配です』

「毎日渡しているんだが、なかなか食べてくれなくてね」


彼はその事について本当に困っているようだった。
保護の為閉じ込めてから、全然食べてくれないと。。


「ただ私や太宰君が行っても睨まれてしまうだけでね。困ったものだ」

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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp//  
作成日時:2023年10月2日 7時

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