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食事の時間が終わり『「ご馳走様でした」』と言い私達は洗い物をした。
エリス様も手伝ってくれてお皿をここまで持ってきてくれた。
(良い子だなぁ)
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メイド服に着替え、私達は首領室に行き仕事が始まった。
基本的に昨日と同じように流れだ。
ただ今日はおそろいにすることはなく、膝の上で絵本を読み聞かせた。
コンコン_
『…?』
ふと、そんな短いノック音が聞こえた。
目線を向けると扉が開き、人が現れた。
「私だ」
現れたのは、太宰様だった。
彼だと分かった途端、ぎゅっと強く手を握られた。
すぐに私は頭を下げた。
『おはようございます、太宰様』
「なんの用?」
絵本を閉じると、エリス様は不機嫌そうに口を開けた。
すると彼は不思議そうに私達を見ては笑っていた。
「昨日、姐さんが面白いことを呟いていてね。
まさか例のお揃いコーデで…と」
「何か問題あるかしら?」
「別になんでもないけどさ」と彼は言いつつ、視線は私に向いた。
その目は好奇心でいっぱいなのだろう。
するとエリス様は分かりやすく私に持たれて、彼を睨んだ。
「それで、ダザイはどうしてきたの?」
_早く帰って。
エリス様はそう言いたそうにしていた。
その意思が私にも伝わり、思わず眉を寄せると、彼は不敵に笑った。
「それが帰れないんだよ。私は君たちの護衛だ。
彼女にポートマフィアを見せなきゃならなくてね」
_これから長い付き合いになるだろうから、今からポートマフィアを知りなさい。
これは森様が私に下した命令だと太宰様は告げた。
(ポートマフィアを見回っていいの?)
そのことに私はびっくりした。
だって、いくらエリス様のメイドだとしても元々私は誘拐された身で、違うマフィアに居たんだ。
『本当に見回ってもいいんですか?』
「首領の命令だ。逆にしなきゃ怒られてしまう。」
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp//
作成日時:2023年10月2日 7時