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「まぁその調子なら任務は出来なそうだね」


首領はそう言って「代わりを探すよ」と言ってくださった。
頭を下げて謝ると首領はニコニコ笑っていた。


「それで、分裂したことの心当たりは無いのかい?」


原因を知りたいのかそう言ってきた。
どこか微笑んでいて、まるで楽しそうに言ってきた。

…僕はない。

他の異能力者の攻撃を食らった訳では無いし、起きたら突然そこに居たのだ。


「ない…です。」
「ふむ、じゃぁキミは?」

『……』


首領がそう言って羅生門に話しかけた。
視線を向けると、羅生門は口元に手を置いて首を横に振った。


(?)


『し、知らない!』

「「…」」

『し、知ってても言わないもん!』


羅生門はそう言った。
頑固たる意思があるのか強い目で僕達を見てきた。

はぁ?
仕事に影響が出るのだ。


(知っているのなら言え)


そう思い、羅生門を掴んで持ち上げた。


「言え」
『やだ』

「仕事に影響が出ている」
『むりっ!』

「言わければ殺す」
『例え殺しても、口が裂けても言えない!』


羅生門はそう言ってきた。
遊んでいる訳では無い…と。
思わず怒鳴りそうになると「まぁまぁ」と首領は声をかけてきた。


「羅生門くん。
゙言えないのが゙言いたくない゙のか…どっちだい?」


首領はそう言って羅生門を見た。
すると羅生門は驚いた顔をしながらも答えた。


『言えないの……』
「成程」


「なら、答えは私達で見つけなければならないんだね」と首領はすぐに察した。
すると首領は直ぐにこちらを見た。

どこか楽しみにしている目。

その目はどこか太宰さんと似ていて、僕は何も言えなくなった。
そんな様子を羅生門は隣から見ていた。


「これでは仕事が回らない。
なので芥川くん。今日は羅生門と過し戻してきてくれ」

「はい。首領の命令とあれば」
『うん。首領の命令なら!』

「…うーん…」

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シグマ(プロフ) - ペネロッペさん» 閲覧ありがとうございます!はい、少し更新停止です。大体半分くらい書けたので少し物語の整理をしてからまた書き進めたいな…と!ゆっくりになりますがよろしくお願いします! (2022年11月2日 4時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - サキさん» すみませんっ!気づかなくて返信遅れました。うふふ、どうなるかはこれからお楽しみ下さい。いつもありがとうございます! (2022年11月2日 4時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
ペネロッペ(プロフ) - こ…更新停止ですか……? (2022年11月1日 12時) (レス) @page27 id: 4e7520e5da (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - 来るなと拒絶して捨てるのはいいけど乱歩さんの話聞いてた芥川君とツッコミたいですね愛してあげて抱きしめないと無理と言われてたのに太宰さんや森さんに叱られかねん対応ですね (2022年10月25日 8時) (レス) id: 4d7646cafb (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - サキさん» えへへ、ありがとうございます!凄く嬉しいッです!それに2回もコメントありがとう! (2022年10月15日 6時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp//  
作成日時:2022年9月24日 22時

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