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「何者だ」


ベットから降り、寝巻き姿で眠っている女を見つめた。
女はまだ深い眠りに落ちているようで、目覚める気配がない。


「…」


(小娘…いつの間にこの部屋に?)


分からない。

睡眠時間中に命を取りに来た暗殺者か?
ならなぜそんなところで寝ている。

それに僕が全く気づかずに入って来たのか?

ぐるぐるといろんな思考が混ざるが、結局この小娘が何者かは分からなかった。


(とりあえずコートは…)


コートの下に眠っている小娘。
異能力で切り刻むのも攻撃するのも、まずは異能を手にしなければ何も出来ぬ。

起こさないようにソロッ…と黒いコートに触れると、その瞬間ピクッ…と小娘は動いた。


『んんっ…もー仕事ぉ?』


甘えたようなそんな声。
そんなことは気にせずにコートを羽織ると、小娘は目が覚めたのか僕を見ていた。


『あれ?なんで?』
「…」


ふと、そんな驚く声が部屋に響いた。
コートに腕を通してじーっと小娘を見つめると、混乱して居るようで『あれ、れれ?』と僕の方を指さした。


「…なんだ、小娘」
『こむすめ……はっ!』


ふと、小娘は自分の体を見ていた。
そして己の両手を見て『ぎゃっ!?』と声を上げていた。


(なんなんだ…)


『ひ、人になってるっ!どうしよう、ご主人様!』

「は?ご主人様?」
『へ?どうしたの?いつも私のこと呼んでるよね…?』


小娘は僕を見てご主人様と呼んだ。


(いつ、僕が小娘のご主人様になったのだ)


そう思って小娘を睨むと、奴はと混乱しているのか『どういうこと?』と口に出していた。
…それは貴様が言うセリフでは無い。


「なんでもいい。
早くここから立ち去れ。さもなくば殺す」

『なんでそんな冷たいこと言うの?私、悲しいよ…』

「早くしろ」


すると小娘は殺されたくは無いのか、僕の方をじーっと見つめてはさっとドアから出て行った。
悲しそうにしていて、最後に心配そうに僕を見て去った。


(なんなんだ、一体……)

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シグマ(プロフ) - ペネロッペさん» 閲覧ありがとうございます!はい、少し更新停止です。大体半分くらい書けたので少し物語の整理をしてからまた書き進めたいな…と!ゆっくりになりますがよろしくお願いします! (2022年11月2日 4時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - サキさん» すみませんっ!気づかなくて返信遅れました。うふふ、どうなるかはこれからお楽しみ下さい。いつもありがとうございます! (2022年11月2日 4時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
ペネロッペ(プロフ) - こ…更新停止ですか……? (2022年11月1日 12時) (レス) @page27 id: 4e7520e5da (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - 来るなと拒絶して捨てるのはいいけど乱歩さんの話聞いてた芥川君とツッコミたいですね愛してあげて抱きしめないと無理と言われてたのに太宰さんや森さんに叱られかねん対応ですね (2022年10月25日 8時) (レス) id: 4d7646cafb (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - サキさん» えへへ、ありがとうございます!凄く嬉しいッです!それに2回もコメントありがとう! (2022年10月15日 6時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp//  
作成日時:2022年9月24日 22時

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