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私は下見として街を見回った。
でも、荷物が重いから駅のロッカーに突っ込んでから。

現金と体だけで街を歩き回った。


喫茶店から大きな交差点、怪しい店にレストランまで。
公園から図書館まで。

私が歩ける分だけあるいて帰ってきた。
歩幅が小ちゃいけど、体力はあるし、必要なものだけ買えたし良かった。

お腹の前と後ろ、あと心臓の前後ろに漫画を挟んで、ベルトで括りつけた。


『よし』


変に思われないようにコートに腕を通して少し大きくなっても誤魔化せれるようにした。

そしてそのまま夕食をテキトーに済ませてロッカーを取りに行った。


(荷物どうしようかなぁ)


私はカバンの方に入っている血塗れた服と手袋を川に捨てた。
見つかっても水の流れで、血は取れてるはずだ。

血塗れた袋は捨てずに縛ってカバンに戻した。
そして替え用の服を入れて、お金も入れた。

本当はナイフをもう1つ、用意したかったけれど、流石に子供は買えなかったみたい。
だから、代わりに玩具のコルク弾を手に入れた。


(死にはしないけど、結構痛いみたいだし…)


それに玩具だから音が銃声より小さい。
だから、悪くないはず!

なんて思っていると日が暮れてしまっていた。
夕日がどんどん赤く染って消えていくと共に、真っ黒な夜が私を襲いそうだった。
でも、ただ月は、いつも通り青く光っていた。

…マフィアが動くのは夜。
だから、私だって夜に動くしかない。


(行こうッ!)


余った3着は駅のロッカーに隠して、玩具のコルク銃、折りたたみ式小型ナイフ、汚れた時の服と替えの服が入ったカバンを私は身につけて持って行った。


(…動けなくするには目とアキレス腱がよかったな)


殺すのなら首だけど。
身長的に届かないし、出来るとすれば足のアキレス腱。

そんなことを思い出しながらマフィアのビルに歩き出した。

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シグマざん(プロフ) - るなさん» ありがとうございます。マイペースにやらせて頂きます (12月8日 0時) (レス) @page12 id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
るな - 続き楽しみにしてます! (12月7日 23時) (レス) @page12 id: 4b22b5eac9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp//  
作成日時:2023年11月24日 10時

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