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ふと、体がビリビリして意識が浮上してきた。
『……?』
私は目が覚めた。
ガバッ…と体を起こし、すぐに状況を掴んだ。
少し薄暗い見たこともない部屋。
高級そうなベットと手錠。
ここからわかること。
『わたし…捕まったんだ…』
思わず落ち込んだ。
あーあ、結局マフィアのボス殺せなかった。
_どうして生かされてるんだろ?
トドメなら早くさせたはず…?
(嗚呼、そっか、女の子の約束があったんだ。)
思い出した。
昨日のこと。
帽子の男性、強かったなぁ…蹴りに当たったらひとたまりもないよ…。
思わずベットに倒れて、目を閉じた。
(とりあえず場所を知らなきゃ)
異能を使って探すと、ここは首領室の隣の部屋だった。
…ん?
なら、もしかしてここに来たりする?
__それなら殺せる?
ただ武器は全部回収されている。
それに、服装だってあの初めに血塗れた服じゃなくなってる。
…下着は昨日のままだから、上だけ着替えてくれた紳士が居るみたいだけど。
それに、私が倒す隙なんてないんだろうけど。
と言うか、隣の部屋にボスとそれから昨日の帽子の男性、着物の女性も居た。
着物の女性は裾を口元に当てて、笑っているようで、帽子の男性は楽しそうに話していた。
(なんか盛り上がってる)
『つかれた…』
異能を解いて、ベットに寝っ転がった。
フワフワで気持ちいい…。
(さいこー)
今までは地べたで布団を引いて寝てたからベットは絵本でしか見なかったし、こんなにフワフワだなんて…!
思わずまたウトウトし始めると、ガチャッと部屋のドアが開いた。
私は思わず体を急いで起こしてドアを見ると、こちらを見た大人3人と子供1人が居た。
『…なに?』
私は思わず声を低くして威嚇するように言った。
主に、このボスに向けて。
するとボスが中に入ってきたので、先程の倍の殺気を当てると、彼はキョトンとして思わず苦笑いしていた。
「わぁ、私だいぶ嫌われてるね」
「1番、怪しい奴じゃからじゃろ」
「えー?ヒドいなぁ紅葉くん。
私、どこも怪しくないよね?中也くん?」
「お、俺からは何も…」
「えっ」
『……』
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シグマざん(プロフ) - るなさん» ありがとうございます。マイペースにやらせて頂きます (12月8日 0時) (レス) @page12 id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
るな - 続き楽しみにしてます! (12月7日 23時) (レス) @page12 id: 4b22b5eac9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp//
作成日時:2023年11月24日 10時