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覚悟を決めてから8年。
私は13になって、準備が整ったから孤児院を出た。
本当は1.2か月前に出ていくつもりが、先着が居て少し脱走する塀を強化されてしまった。
でも、私の異能力【千里眼】があれば院長がいつ外に出るかなんてお見通し。
(今日だ)
ガードが薄くなった今日、私は育ててくれた孤児院を抜け出した。
(今日のために、色々準備してきたでしょ)
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私のパパとママはポートマフィアと言う所で殺されてしまったらしい。
家に来た警察が゙マフィア゙と言っていたから間違ってないはずだ。
それに殺し方。
…警察の方の事後処理を見た時に該当していたからきっと…。
(仇は取りに行くからね。)
そう思うと頬が少しだけ上がっていった。
興奮と楽しみ。
それに少しの孤独を噛み締めたけれど、なによりこの復讐心が血を騒ぎ立てた。
パパとママはお互い汚れ仕事をしていたのを私は知ってる。
人を殺める仕事。
1度_暗殺者が私の家に来た時にパパが対処してたのを目の前で見たから。
殺し方と身の回り方は教えてもらった。
(きっとこの為に…)
ポケットに小型ナイフを忍ばし殺意を隠して、私は普通の顔をしてバスに乗った。
「? あれ?お嬢ちゃん、親御さんは?」
『…えへへ、1人でおつかいなんだ!』
ニコッと笑って私はバスの運転手にきゅっと傍によった。
顔を上げてできるだけ可愛く魅せた。
すると運転手はケラケラわらって過去を思い出しているようだ。
「お使いね。俺はしなかったなぁ。偉いね」
『ありがとう!あっ、ございます!
んーと、ヨコハマまで行きたいけど、これで足りるかな?』
手のひらをパッ!と開けるとそこには少しのお金。
運転手はなにか言おうとしたが、服装を見て口を噤んだ。
『ほら、帰りもあるんだ!見て見て〜!』
「…ふふっ、よーし、大丈夫だ!
行きのお金、半分俺貰うから、帰りにコレと元々用意したそれを使えよ?」
『うん!ありがとう!お兄さん!』
多分、料金の半分くらいしか払えてない。
だってそこら辺に落ちていた小銭を寄せ集めただけなのに、運転手は乗せてくれた。
(…第1関門突破……)
私は窓側の椅子に座って景色を見た。
鏡に映った私の顔は、全く笑ってなかった。
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シグマざん(プロフ) - るなさん» ありがとうございます。マイペースにやらせて頂きます (12月8日 0時) (レス) @page12 id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
るな - 続き楽しみにしてます! (12月7日 23時) (レス) @page12 id: 4b22b5eac9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp//
作成日時:2023年11月24日 10時