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幸せが終わるときは一瞬だ。
そのあとに、残るのは恨みと絶望。

__5歳の頃。
早くにそれを知ってしまったわたしは、辛い人生を歩まざるを得なかった。

誰だってマトモなパパとママは大好きなはず。
わたしは少なくとも大好きなパパとママに置いて行って欲しくなかった。


_その日は、紫色の月が心の底まで冷たくして見ているようだった。


(…わたし、これからどーしよう…)


孤児院に入れられて、私はしばらくの間、部屋に閉じこもった。
パパとママはお互い一人ぼっちで繋がったから、身内なんて、わたしは知らない。

誰も迎えに来てくれない。


「…」


目の奥にはいつもどこかの風景が目に写ってる。
どこかの路地裏で、誰かがまた死んじゃう景色。
血が周りにちらかって、今日は着物の女の人が血に汚れてるのが見えた。


(あんな感じに…ママ達は…)


わたしは何も出来なかった。
あの場に居たら助けれたのに…。
身代わりにでも何でもなって、守りたかった…。


_どうして殺したの?


『?』


_どうしてママとパパは殺されたの?


なにか悪いことでもしたのかな?
でも、それで命を奪っていいことになるの?


それならば_わたしも奪っていいよね。


バッ…と心の中に生きる糧を、炎を見つけた。

わたしは、わたしのパパとママを殺したやつを殺す。
それしかわたしが生きてる理由なんかない。

生憎、わたしは子供で接触しやすいかもしれない。


(この遠くが見える能力だって…使いこなして使ってやる)


大切な人を奪ったヤツらに。
復讐として。


それからわたしの物語の歯車は回った気がした。


(まずは体を鍛えなくちゃ)


__________

須田 A

子供

異能力【千里眼】
透視ができ、遠くの人物を見ることが出来る。(どこでも可能)
ただしリアルタイム。
過去未来は不可。

普段から人より視力が良く、遠くの人を見ることが出来る。

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シグマざん(プロフ) - るなさん» ありがとうございます。マイペースにやらせて頂きます (12月8日 0時) (レス) @page12 id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
るな - 続き楽しみにしてます! (12月7日 23時) (レス) @page12 id: 4b22b5eac9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp//  
作成日時:2023年11月24日 10時

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