7話(訂正) ページ8
『……尾崎幹部、ありがとうございました。
なんだか、スッキリしました!』
尾「そうか。それは良かったのぉ」
そう言って彼女はクスッと微笑んでくれた。
…"美しい"
その姿がとても綺麗で私は思わず数秒間見惚れた。
『ぁ…っ…』
(どうしよう。顔が熱い……)
バッ!と顔に手を当てて隠した。
それでも尾崎幹部は気づいて居るのかキョトンとして、微笑んだ。
尾「まぁ愛のぉ……」
『!?』
ふと、彼女はギューっと抱きしめてきた。
反射的に離れようとしたが彼女は抱きつくのが強く、抜けれそうにも無かった。
(は、ずかし…)
『や、辞めてッください』
尾「…成程。中也が見惚れるのも意味がわかるのぉ」
『尾崎さ__…ッ』
(尾崎幹部が……壊れたッ…
ん?
というか、中也が見惚れたって何!?)
尾崎幹部は暫く抱きついてきて離してくれなかった。
でも、火照った顔を冷ますには丁度良かった。
(尾崎幹部…女ったらし…(?))
〜〜〜
〜〜〜
太「とにかく返したまえ」
中「はぁ?」
場は変わり、太宰はそう言った。
その言葉に目の前にいる中也は眉間に皺を寄せた。
中「渡すわけねぇだろ。また傷つけるんだろォ?」
太「…」
中「もう泣く姿は見たくねぇんだ。
糞太宰の頭の中なんて理解出来ねぇんだよ」
睨んでそう言った。
太宰幹部の部下であるAはいつも怒られて泣いて過ごしているのを中也は知っている。
…好意がある子が泣いて欲しくない。
太「…私だって好きでやってる訳では_(((ボソ」
太宰はそう小さく言った。
その言葉は本心なのだろうか?
中(毎回毎回してんのにか?……はぁ、めんどくせぇ)
中「……」
太「ふーん…まぁ大体予想は着くけど。姐さんの部屋でしょ?」
中「は!?」
太「あ、当たった」
その瞬間、太宰は扉を開けて廊下に出た。
驚いていた中也も噛ませられたと理解して、太宰のあとを追いかけるように走った。
中「オイ!待て!」
125人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp//
作成日時:2020年11月7日 19時