5話(訂正) ページ6
尾「緊張せんで良い」
尾崎幹部はそう言って、私に近づいていた。
(殺されるッ…?)
私は思わずキュッと目を瞑った。
そんな私を見て中也は深くため息をついた。
尾「私はAを気に入っているのじゃから安心せぃ…」
『…ん?』
(気に入ってい__はぁ?)
中「ん"ん"ん"ッ…姐さん!?」
彼女な言葉に中也は大きく反応し驚いていた。
そんな彼女はクスクスと上品に笑っていた。
すると中也は顔を紅くして後ろを見てしまった。
(んー?今どうして紅く?)
尾「分かってるんじゃのぉ……」
中「るっせ…////」
『あ、あの?』
尾「朝食を用意するんじゃが居るか?」
『はい!』
〜〜〜
〜〜
〜
(どうしよう…私は何をしたら……)
現在、朝食も食べ終わり暇な時間が出来てしまった。
と言っても帰る勇気もない。
あんだけ人目に見える所で泣きじゃくったのだ。
恥ずかしくて…また太宰幹部に怒られる
『……』
尾「A…ちょっといいかえ?」
『…はい?』
私は振り返った。
尾崎幹部はソファの所で隣の所に手を置いていた。
尾「とりあえず、座ってくれ」
『………』
尾崎幹部の隣に座ると頭を撫でてくれた。
思わず目を丸くした。
自然と彼女に顔を向けようと思ったが撫でているせいで動けなかった。
『尾崎幹部』
尾「なんじゃ?」
『私は_私は1人で何も出来ない人なのかな』
私はそう言った。
尾崎幹部は何も言わなかった。
ずっと注意されて来た身。
自信が無くなることは良くあった。
【優しすぎなんだよ】【うるせぇよ!底辺は黙っとけ】【何で生きてる訳?】
【自分の意思もないの?】
『……友達にも家族にも先輩にも年下にもずっと怒られてきた。
こんなダメで…人が居なきゃ生きていけないのかなって』
尾「……」
尾崎幹部は何も言わなかった。
(嗚呼、どうして言っちゃったんだろう。
優しい人だと思った…から…
初対面なのに、可笑しいなぁ…)
『ッ…ごめんなさい。
初対面なのにすみません…ハハ……』
(強気だったのに……ッ…)
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp//
作成日時:2020年11月7日 19時