甘いホワイトチョコ2

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『分娩室行きましょう』





陣痛に耐え続けて数時間

分娩室に運ばれる








WN「A、」







「ウォヌくんっ」






WN「ゆっくり息吸って吐いて」









ずっと側にウォヌくんがいてくれて

力む私の手を握ってくれる




痛くて何がなんだか

分からなくなるけど




ウォヌくんの声で

頑張らなくっちゃ
ハヌルも頑張ってるんだって



諦めずに力を入れる









『お母さん、もう頭見えて来ましたよ

もう一息！頑張って！』






助産婦さんの声に

最後の力を振り絞って力むと







おぎゃーおぎゃー







部屋に響く赤ちゃんの声









『おめでとうございます！

元気な男の子ですよ』









ハヌルが生まれてくれた





安心して力が抜けてグダっとする体

ウォヌくんが乱れた髪の毛を直してくれる






白い布に包まれたハヌルは

とても小さくて温かくて



とってもとっても愛おしかった






ウォヌくんを見ると

私の腕にいるハヌルをすごく優しい目で見ていて






「ウォヌくんっ、」







泣き出す私に

彼も涙目になって




私の涙を拭いながら







WN「ハヌル、生まれてきてくれてありがとう

A、産んでくれてありがとう。
愛してる。」






ちゅっとハヌルのおでこにキスをして

私にも唇にキスをくれる





窓の外は

朝日で輝いて綺麗な空が広がっていた






ーーーーー


ーーー


ーー




WN「A、大丈夫か？」






出産が終わり病室に戻る頃には

外は明るくなっていた



ウォヌくんは今日も年休を取ってくれたみたいで
ずっと私のそばに居てくれる





「うん、ちょっとだけ怠いくらい笑」





私の腕に繋がれた点滴を見て
心配そうな彼






「...ハヌル、かわいいね」






ベッドに眠るハヌルの横には
くまのぬいぐるみがそっと置かれている






WN「口元はAに似てる」




「ぜーったい目元はウォヌくん似だよ」





WN「俺よりAに似た方が...」




「ウォヌくんに似た方がイケメンになるよ」







ハヌルの頬をつつきながら
2人で話す



何度も繰り返した会話

結婚する前から言い合ってた



可笑しくって2人で笑い合う






WN「A、少し寝な。」





「ウォヌくんは？」





WN「ずっとそばに居るから」








優しく頭を撫でる彼の手が気持ちよくて

すぐに眠りについた

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