ダガーナイフ ページ19
「これは恐らく『ホランダー』の差し金だな。」
「誰だ、それ？」
ザックスはそう問いかけた。
「ホランダー……コピー技術を盗んで失踪した神羅の科学者……だったよね？」
実際に会ったことはないがリーブさんや他部門の噂話を通じてだが聞いたことがある。
「ジェネシスとそのホランダーってやつが手を組んでいるってことか？」
「かもしれん。」
セフィロスは言葉を発すると同時にザックスに背を向けた。
ザックスは腕を組んで考える。
「二人の目的は……なんだろう？」
「ホランダーは科学部門の主導権争いで敗れている。
そのせいで神羅に恨みをいだいていた。
復讐と考えるのが妥当だ。」
「くだんねぇ。って、ジェネシスはそんなことに協力してるのか？」
ザックスはあまりにもおかしな事に顔を上げてセフィロスを見た。
「信じたくはないが……。」
セフィロスはザックスとは対照的に俯いた。
「じゃ、信じない。」
ザックスが腕組みを解いてセフィロスに向かうと、セフィロスもザックスに向かった。
「そうしよう。さあ、ザックス、八番街でもジェネシス・コピーが目撃された。行くぞ。」
セフィロスは侵入してきた敵が壊した壁の穴へ歩み、ザックスに指示をし、先に行かせた。
残ったのはセフィロスと私。
「早く避難しろ。これだけあれば身を守ることくらいはできるだろう？」
セフィロスは恐らく支給品であるダガーナイフと『ほのお』と『かいふく』のマテリアを手渡した。
「いや……まて。お前、部門は？」
「都市開発部門…それがどうしたの？」
「ならついてこい。街や魔晄炉の構造は詳しいだろう？」
「いいの？ついて行っちゃって。」
「俺が言った。それを装備して来い。」
セフィロスはサッと背を向けて先に歩いていった。
私はすぐにダガーナイフのベルトを足に巻き付け、マテリアも装備した。
「待って！」
私は少し先へ行くセフィロスを早足に追いかけた。
八番街へ到着すると、エントランスと同様の有様だった。
「こりゃ大変だ！」
「二手に別れて行動する。」
「了解！」
私とセフィロスはザックスと別れて行動することになった。
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めにぇ(プロフ) - エリスさん» コメント、素敵な言葉をありがとうございます！ザックス落ち、なかなかありませんよね…… (2017年5月5日 22時) (
レス) id: 7be032b44b (このIDを非表示/違反報告)
エリス - とても素敵な話をありがとうございます！ザックス落ちってあまりなくって… (2017年5月5日 22時) (レス) id: e676192ee6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおばたー | 作成日時：2017年3月13日 23時
