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紫耀「お待たせ。」
看板を片付けようと留具を外すためしゃがむ私の
頭上から降って来た大好きになってしまった声
A「いらっしゃいませ。」
オーダーを受ける前にAngel Kissを差し出す
紫耀「覚えてたんや。俺が何飲むか。」
忘れるわけがない…
A「私、プロですから。」
紫耀「ふはっ… せやな！」
久し振り見た。ふにゃんとしたこの笑顔…
A「ジャニーズの方だったんですね…私、全然知らなくて…」
紫耀「テレビ見てないんやったら無理も無いよ」
彼と話してると落ち着く。
幸せ… そう思ってしまう
私、いけない人に恋してしまったんだ…
紫耀「でも、俺のこと知らんかったのに、なんでスタジオの前におったん？」
あなたに会いたかったから
なんて言えるわけがない…
紫耀「もしかして、俺に会いたかったから…？」
自信なさげに私の目を見詰めてくるもんだから
妙に心臓が高鳴って否定も肯定も出来ずにいる私
紫耀「俺は、嬉しかったんやで？キミが、スタジオの前に来て、店で待ってるって言ってくれたこと。」
そんなことを言う彼の笑顔、声、吐息
全てに私は夢中なんです…
A「そんなこと言われると、期待…しちゃいますよ？」
紫耀「すればいい。きっとその期待、俺は裏切らんはずやで…？」
言い切る彼はいつになく真剣で、本音なんじゃ
と勘違いしてしまいそうになる。
A「またそんなこと言って〜！そうやってファンの子をきゅーんってさせてるんでしょ！」
そうだよ。
ジャニーズなんだもん
女の子を喜ばすことくらいなんてことは
無いはず。
紫耀「俺、わりと甘くないほうのジャニーズやねんけどな…」
そんなにころころと表情変えないで…
独り言のように呟いた彼はどこか消えて
なくなってしまいそうなほど切ない
泣きそうな目をしていた
紫耀「俺、諦めないんで…」
そう言い残し店を出て行った彼。
前回と変わらぬ甘いさくらんぼの香りが
カウンターに残っていた…
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乃音(プロフ) - 8話でまとめれていて凄いです！いい作品でした。また会える日まで。。 (2018年2月24日 23時) (
レス) id: 4da0b21667 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：萌愛 | 作成日時：2017年4月19日 21時
