博麗神社、第二の巫女！ (ページ28)

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19話目ページ28

どうしてさながメアリーと会うのかしら？
それに魔理沙は見ていない
つまり1人で居た…？

頭が混乱してきた

でも幻想郷にさなと同じような見た目をしたやつなんて居ないはず…
メアリーが道中で会ったのはさなのはず…なん、だけど……

信じられない
あのさなが？

考えを巡らしている時に肩に手が置かれた
お姉ちゃんだ
お姉ちゃんは少し微笑むとすぐに凛々しい顔になった

こういうところだよね
いつまで経ってもお姉ちゃんに追いつけないのは

「…どうかしたの？
その黒髪のやつと知り合いなのかしら？」

「多分…ね
ほぼ100％私たちの知り合いだけど、ちょっと信じられなくて」

返答するお姉ちゃんに対して下を向いて黙ってしまう私

私はショックを受けすぎると喋れなくなってしまう
自分が今、何をすれば良いのかが分からなくなってしまって口を開けない

『っ』

「…悪いけれどその黒髪の子を見かけた所へ案内してくれる？
確認したいことが山ほどあるの」

「ええ、今どこにいるかは分からないけれど私が見かけた所なら案内するわ
見つけるのも協力してあげる」

～少女移動中～

「この辺ね。そこの木の辺りを歩いていたわ」

「にしてもこの辺りかなりヤバい感じが漂ってるわね」

しかもなんか変な匂いする…
長時間居るのは得策じゃないかも

『さな…黒髪の子はどんな様子だった？』

「そうねぇ…普通に立ってたって感じよ
本当に普通。あ、でも手を前にかざしてたわね
なんか儀式っぽかったからそのまま放っておいてきたの」

儀式…か
元々外の世界にいたさながそこまで出来るとは思えないけど
…さなが嘘をついてないっていう確証があるわけではない
敵同士の可能性もある、んだよね…

「まぁもうここには何も残ってなさそうね」

いつの間にか辺りを散策し終わっていたお姉ちゃんが呟く

『んー…
でも何かがありそうな気がするんだよねぇ…』

妙な胸騒ぎがする

少し怖気付きながらメアリーが言った木の元へ寄る

ゆっくりと根元に手を当てる……と

急に風が巻き起こったのだ