100と3つめ ページ8
[若松 side]
バカデカイ家。表札に
書かれた織本の文字。
俺はその前をうろついている
クラスの美術部の奴が｢織本ちゃん、まだ風邪治らないのかなー｣とか言ってるのを偶然聞いて、勢いで見舞いに来ちまったんだが…
若「(女の家に来てんだよな。前は部の奴等居たからなんとも思わなかったけど)｣
なんか来ちゃダメな所みてーに思えてきて、引き返そうか、どうしようか悩んでいる
若「(でも、こんなとこでウジウジしてんのって男じゃねーよな)｣
俺は意を決して、インターホンへ手を伸ばした
ピンポーン
『はい。どちら様でしょう？』
多分家のお手伝いの人だろう。女の人の声がした
若「あー、ども若松です。織本に用があって来たんすけど……｣
『あ、お嬢様の。少々お待ち……ってお嬢様
！走ってはいけませんよ！』
急に騒がしくなったなと思ったら、慌ただしく門が開いた
貴「若松先輩！どうしたんですか？｣
驚いた顔で出てきた織本は、思ったよりも元気そうだった
若「お前が風邪ひいたって聞いてよ｣
貴「それで来てくれたんですか？部活後でお疲れなのに……すみません｣
若「謝んなよ。で、大分良いのか？｣
貴「はい。もう治りました！あ、中入ってください｣
織本が俺を敷地内に入れようと、手で促してくる。俺は手を振ってそれを断った。家ん中はなんか……な
若「や、顔見に来ただけだし｣
貴「そうですか？…ところで、先輩何持ってるんです？｣
若「ん？あぁ、ネギ。風邪に良いって聞いたから持ってきたんだ。でも治ったんならいらねーよな｣
桜井に美味いネギの見分け方教えてもらって買ったが、無駄になったな。持って帰って自分で食うか
貴「あの……ネギ貰ってもいいですか？美味しそうだから食べたくなっちゃって｣
若「へ？お、おぅいいぜ｣
オレは持ってたスーパーの袋を渡した
貴「ありがとうございます。その、嬉しいです｣
フワリと笑う織本
見舞いでネギってどうなんだ。って、自分でも思ってたけど、織本が喜んでくれるならアリだな
若「そうか……あっ、話変わっけど、今日、文化祭の出し物決めてよ｣
照れ臭くて学校の話題を放り込むオレ
貴「来月ですもんね。先輩のクラス遊びに行きます｣
若「おう！それで思いついたんだけどよ｣
思えばこの時、俺は織本に『嬉しい』って言われて舞い上がってたんだろう
若「文化祭、二人でまわらね？｣
でもこの後俺はさらに舞い上がる事になる
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あんこ(プロフ) - うﾞぅー。本当にヒドイ更新具合ですね……頑張ります(T-T) (2015年3月20日 21時) (
レス) id: 2b1cf20e49 (このIDを非表示/違反報告)
サキ - 更新頑張ってください！ (2015年3月19日 16時) (レス) id: 230e8534c7 (このIDを非表示/違反報告)
ライネ - この小説おもろいです!更新ガンバです。 (2015年3月17日 20時) (レス) id: cc2ae5f13f (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - みいさん» ありがとうございます！なかなか更新できなくて申し訳ないです…頑張ります！！ (2015年2月26日 13時) (レス) id: 2b1cf20e49 (このIDを非表示/違反報告)
みい - 全部 見ましたッ!更新頑張ってください (2015年2月23日 0時) (レス) id: d81b228a30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこ | 作成日時：2013年10月10日 0時
