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100と30 ページ35

[青峰 side]

青「チッ。クソ…」

学校から出て少し赤く
なり始めた空の下を早足で
歩く

外を歩いてんのに車の音と
か横を通ってく奴等の声とかがまるで聞こえてこねぇ。代わりに耳に残ってるアイツの声ばかり聞こえてくる


『好きな人ができたんだ』


Aの言ったこの言葉がオレの正常な思考を完全にぶっ壊した。アイツの言ったことを認めらんなくて、アイツに好きな人ができたっつー事実を否定するために、ムチャクチャな事を言った

「色んな奴とアソぶ為に純粋ぶって愛想振り撒いてんだろ?」とか「何人居んだよ、ヤッた事ある奴」とか、こないだ初めてキスしたような奴に言う台詞じゃねーよ。でもオレには言葉を選んでるような余裕はなかった

焦ってたし、苛ついてた。「さっさとオレのモンにしねーと」ってそればっか考えちまって、止めろよって警告する自分も居たのに、それを無視してアイツに無理矢理キスをした

キスして、舌入れて、押し倒して、アイツの肌に跡を残して…

行為を進めてくにしたがって“手に入る”っつー錯覚が強くなっていった。身体だけ手に入っても意味ねーのに


青「(ダッセーな)」


これじゃ上原と変わんねぇ。と自分を嘲りながら歩いてると、公園のバスケコートが目に入った。オレの足が自然とそこに向かう

コートの中には誰かが忘れていったらしいボールが転がっていた。オレはそれを拾い上げようと手を伸ばしたが、自分の手を見て動きを止めた

青「(アイツの手…震えてたな)」

あん時、マットに押さえつけたAの手は震えてて、それに気づいてオレはアイツの顔を見た。そしたらその後何もできなくなった

アイツは静かに、哀しい目でじっと倉庫の天井を見つめていた。オレが一番させたくねー顔しながら、ただじっと…

あんな顔されんなら責められたほうがマシだぜ?でもアイツは責めるどころか、ヤ るのは嫌じゃねーとか言って、続けるように急かしてきた

まぁでも、それはオレを受け入れようとして言ったんじゃなくて、むしろ遠ざけたくて言ってんだなってのは、直感的に分かった

分かったから逆ギレしちまって、最後までアイツを傷付けるような事言って、倉庫から出ていった


青「(バカすぎるわオレ)」


元々避けられてたのに、あんな事しちまったんだ。アイツとは…もう……


オレは改めてボールを拾い上げてリングへ放おった。ボールは当たり前のようにリングをくぐり、虚しくバウンドしながら独りでに止まった

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あんこ(プロフ) - ゔぅー。本当にヒドイ更新具合ですね……頑張ります(T-T) (2015年3月20日 21時) (レス) id: 2b1cf20e49 (このIDを非表示/違反報告)
サキ - 更新頑張ってください! (2015年3月19日 16時) (レス) id: 230e8534c7 (このIDを非表示/違反報告)
ライネ - この小説おもろいです!更新ガンバです。 (2015年3月17日 20時) (レス) id: cc2ae5f13f (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - みいさん» ありがとうございます!なかなか更新できなくて申し訳ないです…頑張ります!! (2015年2月26日 13時) (レス) id: 2b1cf20e49 (このIDを非表示/違反報告)
みい - 全部 見ましたッ!更新頑張ってください (2015年2月23日 0時) (レス) id: d81b228a30 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんこ | 作成日時:2013年10月10日 0時

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