100と10と7つめ ページ22
私は濡れてしまったセー
ラー服を脱いで、自分の
制服に着替える
脱いだ服を見ると、袖の所に紅茶の染みができていた
貴「(ちゃんとクリーニングにだしてから返さないと)」
借り物を汚してしまって、申し訳ない気持ちになりながら私が服を畳んでいると、後ろでドアの開く音がした
青「A着替えたか?」
言いながら青峰君がズカズカ歩いてくる
貴「聞きながら開けないでよ……」
青「あん?着替え終わってんだから問題ねーだろ。んなことより」
青峰君は私の腕を掴んで、紅茶を掛けられた方の手に冷たい物を当ててきた。ヒリヒリとした痛みが少し和らいでいく
青「保健室で貰ってきた。暫く当ててろ」
私は手に当てられた氷のうを見つめた
青「……お前、何でアイツ等に黙ってやられてたんだよ」
貴「コッチが文句言って相手を怒らせたら、事が大きくなって周りに迷惑になる。そうなるくらいなら、黙って我慢してたほうがマシでしょ?」
青峰君は眉間のシワをより深くしながら、机に腰掛けた
青「…いつもそうだなお前は」
貴「何が?」
青「いつもそうやって、迷惑かけたくねーって言って、一人で背負い込んで解決しようとする……誰にも頼らねーで」
静かに話す青峰君の低音が会議室に響く
青「前に資格がどうとか言ってたけどよ、んなの気にしてねーで、もっと周りを頼ってもいーんじゃね?」
貴「……ムリだよ」
青峰君は数秒黙ってからまた口を開いた
青「さつきが前ぼやいてたぞ『Aは何もさせてくれない』って。お前の事心配してる奴等からしたら、頼ってもらえねーほうがツレーと思うぜ」
それは私も何となく分かっている。私が悩んだり、落ち込んだりしていると、さつきはそんな私を見て、寂しそうな顔をする時があるからだ
分かってるけど
貴「それでも出来ないよ」
私は首を振って、自分の手に視線を落とした。そんな私を見て彼は小さくため息をついた
青「頑固な奴……まぁいーわ、お前が頼ってこなくても、オレがお前を守ってやりゃいいだけの話だしな」
貴「え…」
彼の“守る”という言葉が私に戸惑いと言い様のない焦りを生じさせた
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あんこ(プロフ) - ゔぅー。本当にヒドイ更新具合ですね……頑張ります(T-T) (2015年3月20日 21時) (レス) id: 2b1cf20e49 (このIDを非表示/違反報告)
サキ - 更新頑張ってください! (2015年3月19日 16時) (レス) id: 230e8534c7 (このIDを非表示/違反報告)
ライネ - この小説おもろいです!更新ガンバです。 (2015年3月17日 20時) (レス) id: cc2ae5f13f (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - みいさん» ありがとうございます!なかなか更新できなくて申し訳ないです…頑張ります!! (2015年2月26日 13時) (レス) id: 2b1cf20e49 (このIDを非表示/違反報告)
みい - 全部 見ましたッ!更新頑張ってください (2015年2月23日 0時) (レス) id: d81b228a30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんこ | 作成日時:2013年10月10日 0時