100と9つめ ページ14
[in お化け屋敷]
女「キャーっ!」
男「うわぁっ!」
列に並んでようやく順番が回ってきた。中に入ってみると、内装といい、設定といい高校生とは思えないほどクオリティが高い。怖くて叫び声をあげている人も結構いる
若松先輩は余裕な感じだが、私は何とか叫ぶのを堪えている状態だ
貴「先輩、これって入り口で貰った袋に薬を入れて、出口まで持って行かないといけないんですよね?」
若「おう」
貴「薬って、あれですかね?」
私はベッドに寝ている包帯を巻いた人を指差した。包帯の人の上にはおどろおどろしい字で“薬箱”と書かれた箱が乗っている
若・貴「(絶対起き上がってくる…)」
若「オレがやっから、織本下がってろ」
貴「いえ、私にやらせて下さい」
若「え?」
貴「こういうの、試されてるみたいで、燃えてきます」
私は袋を持って、大股で包帯の人に近づいていった。そしてゆっくり箱に手を伸ばし、蓋を開けて、中に入っていた手作りのカプセルを袋に詰め込んだ
その作業をしている間、ずっと包帯の人を警戒していたが、その人はピクリとも動かなかった
貴「(なんだ、見せかけだったのかな?)…先輩できましたっ!」
私は達成感を感じながら先輩の方を振り向く。すると……
「ヴウウァアァア゙!」
恐ろしい唸り声とともに、包帯の人が飛び起きて私へ手を伸ばしてきた
貴「キャアーー!」
私は叫んで駆け出した
若「織本!」
包帯の人の所からすぐそこに出口があったので、私は走ったまま外へ出た。若松先輩も後に続いて出てきた
今「お疲れー。その様子やと楽しめたみたいやな」
今吉先輩はニヤニヤしながら私が持っている袋を受け取る
貴「怖かったですよ!特に包帯の人」
今「あー、薬箱のやつな。今あの役やってんのは永山やで」
な、永山先輩だと…!今度会ったら話のネタにされる
私は頭を抱えた
若「いやー、にしてもえれー怖がりようだったな……プッ」
貴「先輩今笑いました?」
若「笑ってねーよ?」
いや、その嘘バレバレですよ先輩。口が変な形に曲がってますし
若「そんな顔すんなよ織本。切り替えて次行こーぜ次!」
若松先輩はむくれている私の頭をポンポン叩いた
私と先輩は今吉先輩に「失礼します」と挨拶して、また廊下を歩きだした
166人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あんこ(プロフ) - ゔぅー。本当にヒドイ更新具合ですね……頑張ります(T-T) (2015年3月20日 21時) (レス) id: 2b1cf20e49 (このIDを非表示/違反報告)
サキ - 更新頑張ってください! (2015年3月19日 16時) (レス) id: 230e8534c7 (このIDを非表示/違反報告)
ライネ - この小説おもろいです!更新ガンバです。 (2015年3月17日 20時) (レス) id: cc2ae5f13f (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - みいさん» ありがとうございます!なかなか更新できなくて申し訳ないです…頑張ります!! (2015年2月26日 13時) (レス) id: 2b1cf20e49 (このIDを非表示/違反報告)
みい - 全部 見ましたッ!更新頑張ってください (2015年2月23日 0時) (レス) id: d81b228a30 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あんこ | 作成日時:2013年10月10日 0時