それはとても恐ろしいけれど、 ページ9
.
池に沈められた杖に戻れと命じるけれど、僕は杖なしで魔法が使えるほど優れた魔法使いではなかった。キツく僕の手首を絞める荒縄は抗えば抗うほどさらに強く戒めて、邪悪な蛇を連想させる。
「スニベルスのパンツ見たいやついるか?」
クッション扱いして地面に倒れた僕の上に座って暴れる僕を押さえ込むブラックは、否、僕と彼以外はみなニヤニヤしていた。
「やめろッ、やめろ、今すぐやめろ!薄汚い猿共がッ!!やめろっつってんだよ耳聞こえてんのかよクソッ!死ね!死んじまえッ!!それ以上彼に何かしてみろ!ブッ殺してやるからな!!服従の呪文で腐ったグールにキスさせてから磔の呪文をかけて骨を砕きながら殺してやるッ!!!死体を潰して豚に食わせてやるッッ!
なにがグリフィンドールだ!なにが騎士道だ!!わらわらわらわらハエみてぇに群がんねぇとなんもできねぇだろうがッッッ!!!」
「おいおいパッドフット。君の椅子、もう少し静かにできないかい？」
憎くて、憎くて、ただただ憎くて憎くて憎くてどうにかなってしまいそうで、彼が嫌う野蛮な言葉を憚る余裕もなくしてやつらを罵った。
そしてやつらが彼のズボンを下ろしたとき、僕の血管が派手な音をたてて切れた。比喩でもなんでもなく本当に。やつらのバカ笑いが頭にガンガン響いて、夥しい量の鼻血が溢れて、ぐらぐら視界が揺れて、真っ暗になって＿＿＿
「彼らには厳しい罰則と減点の処置をしました。貴方たちにも非はあります。なにかしようとは、もう思わないように。
はやくお行きなさい。スネイプはひとりでいるでしょうから。」
「…はい、マクゴナガルせんせい。」
暗闇のなか彼にそっと近寄る。シーツにくるまる背中に手をのばした。幾つか声をかけてみる。返事がない。彼の手を握ろうとしたときに気付いた。
(、なっ。ぬれ、てる？)
いやにぬるりとしているのだ。奇妙な布を彼から引き剥がす。鉄の匂いが、一気にむわっと部屋に広がった。彼の細腕を強く掴む。
しろい、やわらかそうなはだが、くぱっとくちをあけている
「っスネイプ、きみ、なに、して」
「…かみを。切ろうかと、おもったんだ。」
あっ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 27人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アホ毛50% - ぱんださん» ありがとうございます！私もたくさん考えて書いたので、そう感じていただけたなら幸いです！ (2017年8月12日 17時) (
レス) id: 14b4ba423b (このIDを非表示/違反報告)
ぱんだ(プロフ) - 完結おめでとうございます…！すごい考えさせられました…！なんかもう今感動と切なさと諸々の感情が溢れそうです。幸多かれ…本当もうその通りというか…。素敵な作品をありがとうございました…！少し寂しさもありますが、でもやっぱり完結おめでとうございます！！ (2017年8月12日 16時) (レス) id: 84a45bb0eb (このIDを非表示/違反報告)
アホ毛50% - しぇるふぃあ。@永遠のオットーフィーバーさん» ああ〜〜〜〜！うそほんとに嬉しいです…！拙い作品ではありますが精進しますほんとありがとうございます…！ (2017年7月22日 16時) (レス) id: 14b4ba423b (このIDを非表示/違反報告)
しぇるふぃあ。@永遠のオットーフィーバー - ずっと鳥肌立ってます…ハリポタの新作ありがとうございます、更新ひっそりと楽しみにしています！ (2017年7月21日 22時) (レス) id: 2fca820d76 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
