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story167 side:乱数 ページ23

「もっしもし〜Aおねーさーん!

乱数だよ〜ん!」


自分でもびっくりしていた。

時間を潰すくらいの女なら有り余るほどいる。

それなのに退屈だ、と思った瞬間Aに電話をかけたことに電話口で一言目を発してから気づいた。

一瞬の迷いもなく、色褪せたこの時間を塗りつぶす相手をAに選んだことに。


『乱数?

なになに電話なんてどうしたの?

またモデルの仕事があるの?

だけど私、こんな足だよ、多分上手に服着れないよ』


「もぉ〜Aはボクの友達でしょ?

心配して電話かけたっていいんじゃんかっ!」


Aは別に特別な女じゃなかった。

どこにでもいる甘いものが大好きで、ふわふわした綿飴みたいな女。

だけど、どこか寂しくて何かに縋ってるような闇を瞳に宿している。


『心配してくれたのは嬉しいよ、

でもお仕事じゃないならなぁに?』


「ん〜ボクさ〜今日暇なんだよね〜

やることも無いし〜幻太郎は締め切り前で会えないって言うし〜帝統はどこで何やってるか知らないし〜

おねーさん、時間あるならボクのところに遊びにおいでよ!ね!!」


『時間はあるけど…

まあ私も久しぶりに乱数に会いたいし、シブヤに行こうかな』


「ほんとぉ!?

も〜A〜ボクのこと大好きなんだから〜!」


『うん、乱数いつも優しいし可愛いし大好きだよ』


「え、?」


『ん?』


「いっいやなんでもない〜!近くまで来たら言って!

ボクが迎えに行くから〜!」


なんだ?

心臓がドキッとした…って何言ってるんだか。

意味の成さない心臓が何を感じるって言うんだよ。

疲れてんのか?俺








〜30分後〜
「あっ!Aおねーーさん!」


『乱数〜久しぶり〜』


「怪我、少しずつ良くなってきてるみたいだね!

良かった良かった」


『うん、みんなに沢山支えてもらってるおかげだよ』


「そっか〜じゃあゆっくり歩きながらボクの事務所にれっつごー!」






事務所に着くと、まず最初に物珍しそうに辺りをキョロキョロ見回しているAにローズティーを出してやった。


「A〜、ボクの事務所初めて来た訳じゃないのに何そんなに楽しそーな顔してるの?

あ、はいこれ。

この前幻太郎に教えてもらったおいしーい薔薇のお茶」


『ローズティー?

ありがとう。

いやいや、乱数の事務所ってほんとに遊園地みたいだよね。

かわいいものがいっぱい詰まってて何回来ても楽しくて』

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作品ジャンル:アニメ
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lotus_r(プロフ) - 華月さん» うわぁ嬉しいお言葉ありがとうございます!なるべく更新送れないようにしていきたいです(泣) (2021年12月25日 16時) (レス) @page31 id: 37f79c4fa9 (このIDを非表示/違反報告)
華月 - いつも見てます(*^^*) 無理のなさらないように頑張って更新してください! (2021年12月24日 13時) (レス) id: e87e41df15 (このIDを非表示/違反報告)
lotus_r(プロフ) - 柃。さん» コメント返信遅くなり申し訳ありませんでした!作者です!この作品ももっと更新頻度上げていきたいと思います! (2021年8月28日 1時) (レス) id: 37f79c4fa9 (このIDを非表示/違反報告)
柃。(プロフ) - 夢主ちゃんのもはや芸になってる鈍感が見ててもどかしいんですけど面白いです!これからも更新頑張ってくださいね^ - ^ (2021年8月16日 0時) (レス) id: 70c717cb52 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:lotus_r | 作成日時:2021年5月4日 2時

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