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結婚?
『どっぽ…』
独歩「確かに俺は頼りがいなくて無能でどうしようもない男だけど、それでもAだけは譲れない。
…Aは、俺の事嫌いか?」
そっと私の手を握って上目遣いで見つめてくる独歩。
ずるい。そんな顔されたら「嫌だ」なんて言えないに決まってる。
いや、嫌ではないんだけど…
『嫌いじゃないよ
…でも、ただちょっとびっくりしてて。
独歩はずっと私のいい“お兄ちゃん”だったから、そんな目で見たことなくて』
独歩「…わかってる。だから、返事は今じゃなくていい。
…だけどもし、俺のわがままを聞いてくれるなら、叶えて欲しい
…ディビジョンラップバトルで優勝することが出来たら、俺と結婚前提に付き合うことを前向きに考えて欲しい。
嫌いじゃないなら、俺にも数%の可能性はあるだろ?
優勝できたら、その数%をもっとデカくして考えて欲しいんだ」
『…独歩』
独歩「…ゆっくり考えて欲しい。
もちろんお前はまだ20だし、すぐ結婚なんてことは言わない。
ただ少しでも…俺のことを意識して欲しくて」
『…わかった。
ありがとう独歩、こんな私を想ってくれて。
バトル、応援するね』
独歩「ほんとか!?良かった…」
年甲斐もなく無邪気に笑う独歩にほほ笑みかける。
確かに独歩は…私が小さい頃からそばにいる人で、私の全てを知る人。
…だけど、独歩
私はね誰にも言えない秘密があるの。
戦争が起きて、独歩と一二三と離れてから私は…
“A、これからは僕が君の月になって君だけを照らしてあげる。僕達は永遠だよ”
…、そんなかっこいいこと言って。
なら早く照らしてよ。
暗くて道を進めなくているのに。
私を守るために月食になったままなんて、なにも笑えないよ満月。
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独歩に告白されてから数日が経った。
今でも不意に独歩のあの真剣な顔が目の前にチラついて恥ずかしさと動揺で何も手につかなくなる時がある。
一二三「早いね〜Aが家で過ごすのも明日で最後かぁ」
『うん。沢山迷惑かけちゃったね。ごめん』
一二三「なーに言ってんの?
俺っちがいつ迷惑だ、なんて言った?
誰もそんなこと思ってないって!もちろん独歩ちんも!」
『そうかな、家事も手伝えなかったし、ただ居座るだけになっちゃって…一二三、本当にありがとう』
一二三「いーっていーって!俺っちはAと暮らすの楽しかったし。
奥さんができたみたいで」
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lotus_r(プロフ) - 華月さん» うわぁ嬉しいお言葉ありがとうございます!なるべく更新送れないようにしていきたいです(泣) (2021年12月25日 16時) (レス) @page31 id: 37f79c4fa9 (このIDを非表示/違反報告)
華月 - いつも見てます(*^^*) 無理のなさらないように頑張って更新してください! (2021年12月24日 13時) (レス) id: e87e41df15 (このIDを非表示/違反報告)
lotus_r(プロフ) - 柃。さん» コメント返信遅くなり申し訳ありませんでした!作者です!この作品ももっと更新頻度上げていきたいと思います! (2021年8月28日 1時) (レス) id: 37f79c4fa9 (このIDを非表示/違反報告)
柃。(プロフ) - 夢主ちゃんのもはや芸になってる鈍感が見ててもどかしいんですけど面白いです!これからも更新頑張ってくださいね^ - ^ (2021年8月16日 0時) (レス) id: 70c717cb52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:lotus_r | 作成日時:2021年5月4日 2時