【ヒプマイ】月が満ちる時に。3 (ページ50)

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story144 ページ50

『ど、独歩…』

独歩｢ほら、早く｣

『…っ』

あまりにも独歩が強引で仕方なく橋を受け取り、綺麗な焼き目がついた鮭を1口の大きさに切り分けてそれで掴む。

…仕方ない。そうだよしょうがないよ。独歩は疲れてるんだ。私にこんなことをさせて癒されるのかはわからないけど独歩の望みなんだから叶えてあげよう…。

私は意を決して目の前に座る幼なじみに笑いかけた。

『…ど、独歩、お仕事お疲れ様！いつも良く頑張ってるね偉い！！そんな独歩、すっごくかっこいいよ！はい、あーん、』

独歩｢…っっ｣

急にバッと俯き出す独歩。

あれ、私なんか間違えたかな？ちゃんとやったはずなんだけど…

『ど、独歩？』

独歩｢…ダメだ、A…お前、可愛すぎる…｣

『え？なんて？』

私の問いかけにゆっくり上を向いた独歩の顔は…まるで茹でたみたいに真っ赤だった。

え？何？何事！？

独歩｢A…お前は鈍いからもう俺がちゃんと言う。伝える。言葉で。

冗談じゃない。全部本心だ。落ち着いて真剣に受け取って欲しい。

A、俺はお前が好きだ。一人の女として。
幼なじみとか兄妹分とかじゃなくて恋愛対象として好きなんだ。ずっと昔から。

離れる前からお前を守ってやりたくて、笑って欲しくていつも必死だった。
離れてる間、お前に何かあったらどうしようっていつも心配で。だけどこうして戻ってきてくれて俺達のそばに居てくれる。
それならやっぱり、俺の想いを叶えることは神様が許してくれていると思うんだ。

A｣

ちょ、…え？ちょ、ちょっと待って、
独歩…本気なの？いや、でもさっき“冗談じゃない”って…

混乱しすぎて声も出ない。
だって今まで面倒見のいい幼なじみのお兄ちゃんだと思ってきた人が私を好きだなんて…

独歩｢A、好きだ。本当に。…願わくば結婚したいと思ってる｣

-------------ｷﾘﾄﾘｾﾝ--------------
観音坂、Aちゃん限界オタク過ぎ笑笑
一番最初に鈍感Aちゃんに王手かけたのは観音坂選手でしたねぇ。
そうです、皆さん。Aちゃんには遠回しな言い方じゃ伝わりませんよ！ちゃんと｢好き｣って言わなきゃ！

そして読者の皆様。
こんな拙い作品もとうとうseries4に進むことになりました。

これからAちゃん因縁の人物や過去が明らかになっていってメンバーとの関係も更にヒートアップしていきます！

更新頻度は遅いかもしれませんが、これからも｢月が満ちる時に｣を読んでいただけると幸いです。