story88 ページ43
左馬刻「その、首の跡…さっきのやつらか?」
『違うの、…って、え?』
さっきのって…あの男達?
なんで?…あ、
左馬刻の角度からしたらさっきのアレ、確かに“そう”見えたかもしれない…
『左馬刻、あのね』
左馬刻「…もっと早く俺のモンだって印つけときゃよかったんだよな…」
と、左馬刻が私の話も聞かず声を漏らしたその瞬間。
先日と同じく首筋にヒリヒリと痛みが走った。
『ちょっ…さまと…っ』
左馬刻が跡のところに噛み付くように歯を立てる。
一応路地奥だからいいもののここは人通りも多い。
…って違う。
『ねぇ…っ、話を』
「A?」
突如聞こえた聞き覚えのある声。
発されたのが私の名前ということもあり、流石の左馬刻の動きも止まった。
でも、この声は…
『二郎?』
side:二郎_______________
「兄ちゃん、やっぱりヨコハマの仕事は受けるのやめようよ」
一郎「なーに言ってんだ二郎。
お客さんの頼みなんだから、俺はヨコハマだろうがシブヤだろうがどこにだって行くさ。
俺の私的な都合で客を選ぶなんて男のすることじゃねぇだろ?」
三郎「このバカ!
いち兄のお気持ちも汲み取れないくせに余計なこと言うなよ!」
一郎「三郎、二郎は俺を心配して言ってくれたんだ。そんな風に責めるな」
三郎「いち兄…ごめんなさい、」
今日は萬屋山田はヨコハマでの依頼を受けてイケブクロから出張して仕事をする。
だけどヨコハマは兄ちゃんの宿敵…碧棺左馬刻率いるMADTRIGGERCREWのテリトリーだ。
だからあんまり俺はこの地が大嫌いだった。
一郎「だけどヨコハマにはAが住んでるだろ?
仕事が終わったら電話してみような、二郎。
もしあっちも予定空いてたら4人で遊ぼうぜ」
二郎「うん!そうだね、兄ちゃん!」
…よーし、今日は三郎より少しでも早く仕事終わらせて兄ちゃんに褒めてもらうんだ!
そしてAに会えたら一石二鳥…
ひっひっ…三郎、今日だけはお前には負けねぇぞ?
そんなことを思い駆け出した俺の目に止まったのは路地奥で白髪の男が紫銀色の髪の毛の女の首元に顔を埋める姿だった。
…ってあの後ろ姿どっかで見たことあんな?
…あっ!あれ!碧棺左馬刻じゃ!?
へぇ〜碧棺左馬刻って女いるのかよ…
ヨコハマの主の女の顔はどんな奴なのか…
…え?…なんで?
俺の見間違いか?…いや、でもあれは確かに…
「A?」
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hani-R - ルキさん» ルキ様。コメントありがとうございます。「ハマにハマれ」ですね笑わかりますめちゃくちゃわかります。ヨコハマは声優さんがキャラクター本人過ぎてもう心臓に悪いですよね…笑 (2021年2月13日 23時) (レス) id: dbddb190fe (このIDを非表示/違反報告)
ルキ(プロフ) - 僕の推しは寂雷先生と独歩ちんです!!!!!!!最近、浅沼さんにハマってそこから駒ちゃん神尾さんとどんどんハマもハマりつつあります! (2021年2月13日 15時) (レス) id: 5d86928a65 (このIDを非表示/違反報告)
hani-R - Rさん» R様。作者です!コメントありがとうございます!心中お察ししますよ笑笑ほんとにみんなかっこよくて可愛くてそれなのにバチバチのラップかまされたらそれはもう惚れますよね笑三郎君!可愛い!なのに神童!好きになるしかない!笑 (2021年2月4日 7時) (レス) id: dbddb190fe (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - コメント失礼します!!!推し?みんな顔が良すぎて‥三郎です!!!←もう、なんだよ‥顔が良いッ‥‥‥すいません取り乱しました‥失礼しました!!! (2021年2月2日 21時) (レス) id: 104d0cd352 (このIDを非表示/違反報告)
hani-R - らんらんさん» らんらん様、作者です!リクエストありがとうございます。全てを反映しきれるかわかりませんがなるべくストーリーに取り入れられるように頑張ります。これからも楽しんで読んで頂けると幸いです。 (2021年2月2日 18時) (レス) id: dbddb190fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:lotus_r | 作成日時:2021年1月8日 1時