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店員「では、ご試着が終わりましたらお声がけください」



そう言って店員さんは私を試着室に残しさっさと行ってしまった。

えぇ…なんだろう…この既視感…



『着替える…しかないよね…』



渡された服を見ると黒いワンピースだった。

オシャレでいて、ラフ。

動きやすそう。

ゆっくりと破れたり壊れたりしないように服に袖を通す。

後ろに手を回し、ファスナーを閉めると

大きな鏡に映る自分が見えた。


短くなっていた髪のゴムをほどき、整える。



『サイズ…ピッタリ』



嬉しくてつい呟くと


「終わったのかよ?」と碧棺さんの声が聞こえた。



『あ、はい。とにかく1着は着ました』


左馬刻「じゃあ出てこいよ」


『はい、今出ます!』


カーテンを空け、どうでしょう?と彼に問いかける。



左馬刻「…」



私の声を振り返った彼は何故か顔が赤かった。



『?…変、でしょうか?』


左馬刻「…ってんじゃねーのか」



ん?なんて?



『え?』


左馬刻「似合ってんじゃねーのか!!』



店に響くくらい大きな声出言う碧棺さんが可愛くてつい私も笑ってしまう。



『はは、』


左馬刻「んだよ。何笑ってやがんだよ」


『ごめんなさい。つい可愛くて』


左馬刻「…生意気な女だ」


『碧棺さん、可愛い』


左馬刻「調子乗んなよ?あぁ?」


『っ、ご!ごめんなさい!!2着目着てきます!』



っわぁ…馬鹿!ホントに調子に乗るな、私、!

急いで2着目を着て碧棺さんに見せる。

2回目の「似合ってる」を頂き、それを3着目、4着目、と繰り返して7着目でやっと終わった。



左馬刻「まあ、なんでも似合うとは思ってたけど…ここまでとは思わなかったぜ」


『はぁー…はぁー…そう、ですか。

それは……良かったです』


左馬刻「疲れてんじゃねえよ。今日はこれからなんだからな」



…試着ってね!!すごい疲れんの!!

女物の服ってめんどくさいんだから…

うーん、でもわたし的に気に入ったのは4着目と5着目かな?

…お金、足りるかな?

バックの中から財布を取り出して所持金を確認しようとした。



左馬刻「何してんだ、お前?

……あ、これ全部買うから、会計頼む」


店員「はい、承知しました」



碧棺さんがさっきの店員さんに呼びかける。

…は?7着全部買う?何言ってるの?

いや、私そんなにお金もってきてないし…



『あの、碧棺さん』


左馬刻「あ?何だよ?」

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作品ジャンル:アニメ
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hani-R - ぷにぷに左衛門さん» わぁ初コメントありがとうございます!そう言ってくださるとほんとに嬉しい…涙…!!これからブクロのメンバーやオオサカ、ナゴヤも登場して沢山愛される予定ですので是非読んでいただければ(笑顔) (2021年1月7日 15時) (レス) id: dbddb190fe (このIDを非表示/違反報告)
ぷにぷに左衛門 - めちゃくちゃ面白いです!もう続きが楽しみです! (2021年1月6日 23時) (レス) id: b1fc0b4e72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:lotus_r | 作成日時:2020年12月29日 2時

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