悪魔の子 −first−

二十三話 ページ24

総悟から手をいきなり掴まれ、






それをはがした私。







―私は、屯所なんて二度といかないわよ。








だいたい、私は朝倉アリスに会いたくないの








と言う意味を込めてキッと睨んでおいた。









すると、総悟はため息をついた







沖)はァ。
　 土方さんがお前を屯所に連れて来いって
　 言ったんでィ。
　
　 …事情聴取するだけで終わりまさァ。








っ！！









貴)じっ事情聴取？
　 …なんで？
　







声が震える。









事情聴取って…。









まさか、









私が“悪魔の子”だってばれたのか？









朝倉アリス、遂に言ったのね…。









沖)あァ、お前と浜中言三郎になんらかの関わりがあるって…
　 その事での事情聴取だと思いやす。









…浜中言三郎。









“悪魔の子”と私が呼ばれた元凶の男。








貴)…じゃ、ここでそいつとの関わりを言ったら
　 屯所に私、行かなくて良い？







震える声と、震え始めた手をおさえ








総悟の目を見た。

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