アナタの隣

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祐「今日も、よろしくー」



また朝からストレッチをして


先輩達がきて練習をする日々



特にラブラブする訳でもない私たちに



「付き合ってる前と変わらなく無い？」



なんて言ってくる人達も



「いや、てか付き合う前からラブラブだったから今更変わらないんじゃ？」



そういう人達も



付き合うっていっても
隣にいれることが幸せだし
別に私も何も問題は無いと思ってる


祐希も


祐「俺らは俺らの付き合い方でいいよ」


って言って特にこれと言って発展もない



けどこないだ家に来た時


いつものようにお互い携帯をいじったり
会話をしたりしてまったりしてると


祐「ね、こっち来て」


自分の足の間をぽんぽんと叩く祐希

言われたままに祐希の足の間に行くと


祐「いい抱き心地」


と言って後ろからお腹に手を回された


とても恥ずかしかったけれど
前を向いていたから祐希に顔を見られずにすんだのはよかった


祐「シャンプー変えた？」


私の首元に顔を埋めて聞いてくる祐希


『ちょ、くすぐったいよ』


思わず身をよじる


祐「…」


くすぐりに弱い私に
今度はお腹に回していた手を脇に動かし
くすぐる


『あは、ちょ、祐希、やめて』


くすぐったく感じる私は
一生懸命抵抗する


それでもくすぐりをやめない祐希

私は祐希の方を見ようと
後ろを振り返ると


『ふぅっ…』


強引だけど唇を奪われた

それは最初にした触れるだけのキスではなく

少し長めの大人のキス


苦しくなって祐希の胸元を叩くと


祐希は離してくれた


『ど、どうしたの』


乱れる呼吸を整えながら聞く
珍しく甘える祐希に疑問をもつ


祐「…明後日から全日本行くから…充電」


おもちゃを取り上げられた子供のような
顔をしていう祐希


全日本…その言葉を聞いて
また会えなくなる日が続くんだと気づく


『寂しくなっちゃうなぁ』


と思うけど、前ほどはそうは思わない

だって、離れてても

お互いが思いあってれば、なんだか

寂しさは消える


『頑張ってよ、祐希』


そう言えるのはきっと相手が祐希だから
安心できるから


祐「うん。ちょっとだけこうさせてて」


と言って私を抱きしめたまま祐希は寝てしまった


寝てる祐希の頭をなで


『離れてても隣にいるよ』


そう呟いた


そう自信を持って言えるのも


祐希が好きだからだよ




Fin.

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