キラキラ輝く君を見つけた【nqrse】

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結局昨日は家まで送ってくれた。

ただの同級生なのに

なんでそこまでしてくれるんだろう。



「おはよ。」

「あ、またいる。」

「今日は用があってきたんです〜。」



学校に行くと私の席になるせくんが座ってる。

この人はクラスに友達いないのか・・・。

と思ったけどそんなことは絶対にない。



「今度ギター見に行こう。」

「えっ。でもまだ入るか決めてないよ。」

「見るだけ見るのも楽しくない?

それに入らなくてもギター練習できるし。」

「・・・たしかに。行きたい。」



なるせくんは嬉しそうに笑って

後で日にち決めよと言い残し

自分の教室へ帰って行った。

これだけの用事なら今日部活行くから

そのときでも良かったのに。



「(ちょっとだけ楽しみだ・・・。)」



友達と出かける約束なんていつぶりだろう。

入学してすぐ頑張って友達作りしてた時以来かな。

最初頑張ったけど結局疲れるしめんどくさいし

誘われてもほとんど断ってきた。

ギターを買いに行くだけ。

遊びでもなんでもないか。


それでも楽しみな自分がいる。

ギターを見に行けることが楽しみなんだ。

決してなるせくんと遊びに行くのが

楽しみなわけじゃない。



「Aさん。」

「はい?」

「昨日軽音部来てたよね?」

「あっ。はい。」



この人誰だっけ・・・。

私がじっと見つめてたからかその人は笑った。



「俺の事知らない?」

「・・・ごめんなさい。」

「同じクラスで軽音部のめいちゃんです〜。」

「同じクラス!?ごめんなさい。

まだクラス全員覚えきれてなくて・・・。」

「もう9月だけど。」



怒ってるトーンだったため恐る恐る顔を見ると

めいちゃんと名乗る人は意地悪そうに笑っていた。



「なるせと友達なの?」

「友達というかなんというか。」

「なにそれ〜。」

「まあ、大きく取れば友達みたいな。」

「えっ。イケナイ関係みたいな・・・?」

「違いますやめて。」



めいちゃんはガハハと大きな声で笑っていた。

なんて元気な人なんだろう。






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